【写真解説】ステロイドはどれくらい塗れば良い?塗る量の目安

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ステロイド外用薬でアトピーの皮膚炎をしっかりと鎮めるためには、

用法用量を守ってきちんと患部に塗る必要があります。

でも問題は、その用法用量の説明が分かりにくかったり、そもそも皮膚科の先生が説明してくれないことです。

ステロイド外用薬を適切に使うためのポイントには、

  • ステロイド外用薬の強さ(ランク・クラス)
  • 塗り方(伸ばし方)
  • 塗る量
  • 塗る回数・タイミング

などがありますが、このうち「塗る量」は湿疹をきちんと治めるためにとても重要となります。

アトピーの方がステロイドを塗る際には、

必要最小限の量で、出来るだけ少なく・・・

のように考えてしまうことが多く、結果としてステロイドを塗る量が不十分になるケースがかなり多いと言われています。

ステロイドを塗る量が不十分ですと、皮膚炎がきちんと鎮まらずにアトピー性皮膚炎の慢性化に繋がります。

皮膚炎が慢性化すると、逆にトータルでステロイド外用薬を使う量が>多くなり、

ですから、湿疹を鎮めるために十分な量のステロイドをきちんと塗ることは、しっかりとした効果を得るという意味でも、副作用のリスクを抑えるという意味でも、とても大切となります。

 

アトピー性皮膚炎治療でステロイド外用薬を使うにあたっては、

最初はたっぷり、その後徐々に減らしていく

という使い方が大原則です。

この記事では、この「最初はたっぷり」の「たっぷり」とはどれくらいか?

皮膚炎をきちんと治めるために必要十分な、ステロイド外用薬の塗る量の目安

について、写真を使いながらご説明したいと思います。


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1. ステロイド外用薬を塗る量の目安

ステロイド外用薬を塗る量の目安、つまり、アトピーの湿疹を治めるのに必要なステロイド外用薬の量については、

皮膚科医のアトピー治療の教科書とも言える、日本皮膚科学会の『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン』に記載されています。

3)外用量
第2指の先端から第1関節部まで口径5mmのチューブから押し出された量(約0.5g)が英国成人の手掌で2枚分すなわち成人の体表面積のおよそ2%に対する適量であることが示されている(finger tip unit)。日本人の体型、日本で使用可能なステロイド外用薬のチューブの大きさを勘案しても、このfinger tip unit を目安としてよいと考えられる。

引用元:『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン』p8
日本皮膚科学会

ここで、フィンガー・チップ・ユニット(Finger Tip Unit)という聞き慣れない用語が出てきました。

まず、これについてお話したいと思います。

1-1. フィンガー・チップ・ユニット(FTU)とは

上で引用しましたガイドラインの内容を分かりやすくまとめますと、

  • 人差し指の先端から第1関節までチューブから出した量」をフィンガー・チップ・ユニット(FTU:Finger Tip Unit)と呼ぶ。
  • ステロイド外用薬の量を考える際には、FTUを単位として使う。
  • 1FTUの量を大人の手のひら2枚分の面積の皮膚に塗ると、十分かつ適切な量となる。

という風になります。

例えば、顔の面積は手のひら2枚分と同じくらいですから、顔全体にステロイドを塗る場合には、1FTUに相当する量のステロイド外用薬を塗ればいいことになります。

このように、

  • FTUという単位を使ってチューブから出すステロイド外用薬の量をはかる。
  • チューブから出したステロイドを「1FTU=手のひら2枚分」というルール(目安)に従って、患部に塗る。

という具合に、FTUという単位を使うと、チューブから出す量とそれを塗る皮膚の面積が分かりやすくなります。

ですから、例えば、お腹全体にステロイド外用薬を塗る場合には、

お腹はだいたい手のひら3,4枚分だから、1.5~2FTUの量でいいんだな。

のように、チューブから出す量を判断することが出来るようになります。


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1-2. フィンガー・チップ・ユニットの量

次に、このフィンガー・チップ・ユニット(FTU)とはどれくらいの量なのか?具体的に見ていきましょう。

1FTUとは、「成人の人差し指先端から第一関節までチューブから押し出した量」でした。

実際に1FTUの量を出してみたのが↓の写真です。

ステロイド外用薬1FTUの量の目安今回の撮影用に使用したのは、息子の身体用のマイルドクラスのロコイドクリームで、軟膏ではありませんが、軟膏もクリームも同様にFTUという単位が使えます。

これくらいの量が、1FTUとなります。

今回は撮影のために、かなり丁寧にチューブから出しましたから、押し出されたクリーム(軟膏)の直径はほぼ均等になっています。

しかし、実際にステロイドを塗る際には、入浴後に肌が乾燥してしまう前の3分以内に保湿も含めて塗り終わらなければなりません。

かなりバタバタしますから、こんなに丁寧に軟膏を押し出すことは出来ません。

なので、押し出された軟膏の直径は均等になることはなく、結果として1FTUの量は毎回微妙に異なることになります。

ですから、

先端ギリギリから第一関節ギリギリまで、キッチリ出さなきゃ!

のようにこだわる必要はあまりありません。あくまでも目安です。


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さて、このFTUというステロイド軟膏の量ですが、日本では調整してあげる必要があります。

ステロイド軟膏のチューブのサイズが、欧米と日本でかなり違うからです。次のページでは、日本のチューブサイズに合わせたFTUの調整についてお話しています。

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 Category: ステロイド塗り薬の正しい使い方