日焼けだけじゃない!紫外線がアトピーを悪化させる意外な理由

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アトピー性皮膚炎を悪化させないためには、紫外線対策が大切と言われています。

では、どうして紫外線はアトピーを悪化させてしまうのでしょうか。

実は、いわゆる「日焼け」だけではなく、紫外線がアトピーを悪化させてしまうもう1つの仕組みがあるとされています。

この記事では、

  • アトピー性皮膚炎が紫外線で悪化する2つの理由
  • 紫外線のアトピーへの悪影響が強くなった理由
  • 効果的な紫外線対策の具体的な方法

についてまとめてみたいと思います。


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1. 1970年代からアトピーが急増した理由

1970年代よりも前は、アトピー性皮膚炎は乳幼児・小さな子供だけの皮膚疾患で、そのほとんどは小学校に上がるまでに完治していたそうです。

でも、1970年代以降は、成長しても治らない「成人性のアトピー性皮膚炎」が急増し、今もその状況は変わっていません。

この変化の理由の1つに、高度経済成長期の環境汚染が指摘されています。

環境汚染には色々とありますが、なかでもアトピーにって深刻な影響を与えているのが、

オゾン層の減少

です。

オゾン層は太陽光線に含まれる紫外線をカットしてくれていて、この機能によって地上に到達する紫外線の量が減って、紫外線の生物への悪影響がかなり軽減されています。

しかし、20世紀後半からフロンガスの排出などによって、オゾン層の破壊が進んでしまっています。

近年は、フロンガス等のオゾン層を破壊するガスの排出規制などの効果で、その減少に歯止めはかかっているものの、依然としてオゾン層の量は低水準にあるのが現状です。

オゾン層の減少によって、皮膚へ到達する紫外線の量が増えてしまったこと、コレがアトピー性皮膚炎を「なかなか治らない病気」にしてしまったと考える医師は多いです。

オゾン層の減少の様子は、気象庁のウェブサイト上で見ることができます。

2. 紫外線がアトピー性皮膚炎を悪化させる2つの仕組み

では、紫外線はなぜアトピー性皮膚炎を悪化させ、治りにくくしてしまうのでしょうか。

その理由には、主に2つあるとされています。

2-1. 紫外線のエネルギーによる直接的なダメージ

紫外線は、他の種類の光に比べて高いエネルギーを持っています。

ですから、紫外線を浴びてしまうと、細胞はダメージを受けてしまいます。

紫外線の直接的な影響を受ける皮膚細胞は、特にその悪影響が深刻です。

紫外線のダメージは細胞内のDNAにも及ぶので、過剰に紫外線を浴び続けると、皮膚がんの発症に繋がってしまうこともあります。

アトピー性皮膚炎でなくても、紫外線は皮膚にとってかなり悪いのですが、アトピーの場合にはその影響が特に強く出てしまいます。

紫外線には悪影響だけでなく、身体にとってのメリットもあります。

紫外線を浴びることで体内でビタミンDが生成されることや、紫外線の皮膚の殺菌作用です。

でも、アトピーの場合、長時間にわたって紫外線を浴びることはメリットよりも悪影響の方が大きくなります。

2-2. 紫外線で発生した活性酸素による悪影響

紫外線の高いエネルギーによる直接的なダメージだけでなく、紫外線がアトピーを悪化させるもう1つの仕組みがあります。

紫外線を浴びると、皮膚で活性酸素という物質が発生してしまいますが、この活性酸素がアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうのです。

皮膚で発生した活性酸素は、皮膚の脂質を酸化させて「過酸化脂質」という物質となります。

この過酸化脂質が、皮膚の保湿機能を奪ってしまうために、もともと乾燥しやすいアトピー肌をさらに乾燥させてしまうのです。

過酸化脂質が皮膚の保湿機能を低下させる点については、

今、アトピー性皮膚炎でない、正常な人、即ち角質層の保湿機能の低下していない人の皮膚に、実験室に常備している実験用に使う濃度の濃い過酸化脂質の脂を塗って、10日から2週間して、皮膚の保湿機能をメーターで測定してみますと、角質層の保湿機能の低下がみられます。

引用元:『丹羽博士の正しい「アトピー」の知識』p47
丹羽靭負(著) 廣済堂

のように、実験によって確認されています。

紫外線によって皮膚に生じる過酸化脂質がタチが悪い点は、皮膚に付着・沈着してしまうことです。

紫外線は生きている限り浴び続けますから、年齢を重ねるごとに過酸化脂質の量は増えてしまい、このことが大人のアトピー性皮膚炎を治りにくくしている1つの要因となっているわけです。


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3. 効果的な紫外線対策の具体的なやり方

以上のように、紫外線がアトピー性皮膚炎に悪いのは、日焼けによるダメージだけではなく、過酸化脂質を生み出して皮膚の保湿機能を弱めるという理由もあります。

短時間に限って紫外線を浴びることは、ビタミンDの生成や皮膚の殺菌効果・免疫抑制効果などのメリットがありますが、

紫外線を長時間浴びることはアトピー改善のためには避けなくてはなりません。

そこで、紫外線対策が重要となるわけですが、その具体的な方法としては

  • 肌に低刺激な日焼け止めクリームを塗る。
  • 帽子や長袖シャツ・ズボンを着用する。
  • 長時間、日光を浴びることは避ける。

といった、「当たり前」の注意点を守るしかありません。

ただ、特に男性の場合、

日焼け止めなんて塗らないよ。男だもん。

みたいな感じで、日焼け止めを塗らずに日焼けすることがカッコイイみたいな風潮があります。

でも、このような考えは、少なくともアトピーの皮膚炎が残っている段階ではやめましょう。

紫外線を無防備に浴びることは、確実にアトピー性皮膚炎の悪化・発症に繋がるからです。

アトピー性皮膚炎の症状が無くなった段階でも、再発防止のために、日焼け止めクリームはきちんと塗っておくことが大切です。

 

そして、不必要に長い時間紫外線を浴びることは避けるというのがアトピー対策としての大原則です。

「職業柄、屋外の作業が多い」「部活動で長時間グラウンドにいる」というように、大原則を守るのが難しい場合は、日焼け止めクリームや帽子・長袖シャツなどの対策をきっちりと行う必要があります。

4. まとめ

オゾン層の減少が始まったタイミングとアトピー患者急増のタイミングがほぼ一致していることは、おそらく偶然ではありません。

紫外線がアトピー性皮膚炎を悪化させるのには、根拠があるからです。

とはいえ、「一切、日光を浴びない!」と言って室内に引きこもる必要はありません。

普通の日常生活を送っていく中で、普通の人よりも紫外線対策をきちんと行う必要があるだけです。

アトピー対策として、紫外線がノーマークだった場合・対策が不十分だった場合には、紫外線対策を徹底するだけで、かなりアトピー性皮膚炎の状態は上向いていくはずです。

この記事がご参考になれば幸いです。


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