油の摂り過ぎでアトピーは悪化する!理想的な油の摂り方とは

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食生活の内容でアトピー性皮膚炎は改善も悪化もしますが、その中でも、

食事で摂取する油・脂の量や内容

はかなり重要なポイントです。

油を摂り過ぎたり摂る油のバランスが悪かったりすると、アトピー性皮膚炎が悪化してしまうからです。

逆に言えば、これまでの食生活で油を摂り過ぎていた場合、油に気をつけるとアトピー性皮膚炎が改善していく可能性が高いです。

そこでこの記事では、

  • 油の摂り過ぎがどうしてアトピーの悪化に繋がるのか?
  • アトピー改善のためにはどのように油を摂ればいいのか?

という点についてお話したいと思います。


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1. 油の摂り過ぎに繋がる食生活ってどんな感じ?

まず、どのような食生活を送ると「油の摂り過ぎ」状態になるのか?について整理しておきます。

油の摂り過ぎになる食生活の特徴を箇条書きにすると、

  • 肉中心の食事で魚料理が少ない
  • 揚げ物料理・炒め物料理が多い。
  • ファストフードやスナック菓子を良く食べる。

となります。

まず、肉と魚ではお肉料理の方が脂肪の摂取量が多くなってしまいます。

部位にもよりますが、一般に肉の方が魚よりも脂肪の量が多いうえ、肉料理は魚料理に比べて量をたくさん食べてしまいがちだからです。

サンマ1匹とステーキ100gでは、含まれる脂肪の量はそこまで差はありませんが、ステーキ100gで満足する大人は少ないはずです。

一方、サンマを2匹食べる人はほとんどいません。焼きサンマは1匹で満足し、その代わりその他の副菜でお腹を満たすことが多いと思います。

こんな感じで、お肉料理は自然と量を食べ過ぎてしまい、結果として油の摂り過ぎに繋がります。

また、とんかつや唐揚げなどの揚げ物料理、ファストフード・スナック菓子は、その調理過程で食用油を多く使うため、どうしても油の摂取量が多くなってしまいます。

揚げ物料理やファストフードを好んで食べる場合、ほとんどの場合に油の摂り過ぎ状態に陥っていると考えられます。

 

以上のように、肉中心の食生活・油ものを好む食生活では、油の摂り過ぎに繋がってしまいます。

次に、なぜ油の摂り過ぎがアトピーを悪化させるのか?その理由について見ていきましょう。

2. 油・脂の摂り過ぎがアトピー悪化に繋がる3つの理由

食用油や食材に含まれる脂を摂り過ぎるとアトピーが悪化する理由には、

  • 酸化した油の摂取量が増えて、痒みや炎症に繋がるから
  • 摂取する脂肪酸のバランスが崩れるから
  • 動物性の脂の過剰摂取によって腸内環境が悪化するから

という3つの大きな理由があります。

順番に見ていきましょう。

2-1. 【理由1】酸化した油を多く摂ることになるから

お肉料理やお魚料理、食用油を使った揚げ物料理・炒め物料理をする際、ほとんどの場合は加熱料理をすると思います。

この加熱調理によって、料理に使った食用油やお肉などに含まれる脂は少なからず酸化されてしまいます(「熱酸化」と呼ばれる現象)。

油脂が酸化されると過酸化脂質という物質になりますが、これが分解されるとアルデヒドの1種が発生することが知られています。

そして、このアルデヒド類は食べ物に含まれるタンパク質やタンパク質の分解物と反応して、蛍光性の特徴をもった「異質なタンパク質」になると言われ、

このタンパク質は、通常のタンパク質よりも消化分解されにくく、体内に吸収された場合の抗原性も異なると言われていて、アレルギーを引き起こしている可能性が指摘されているのです。

このアレルギー反応によって、酸化した油を食べたあとに痒みや湿疹が出てしまうことがあるわけです。

酸化した油の代表例は、フライドポテトやとんかつなどの揚げ物ですが、特にフライドポテトやフライドチキンといったファストフードを食べると、その後痒みや湿疹が出てしまう方も多いのではないでしょうか。

このように、油を摂り過ぎている場合、どうしても過酸化脂質(&アルデヒド類)の摂取につながり、結果としてアレルギーによる痒み・湿疹が出てしまう危険性が出てくるのです。

この点が、油の摂り過ぎがアトピーを悪化させる理由の1つ目です。

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2-2. 【理由2】摂取する脂肪酸のバランスが崩れるから

食用油や肉の脂を化学的に言うと「油脂」となりますが、この油脂は、脂肪酸3つとグリセリンが結合した形をとっています。

油脂が胃に入るとすぐに加水分解によって、脂肪酸とグリセリンに分解されます。

ですから、「摂取する油脂が身体に良いか?悪いか?」などは、油脂を構成する脂肪酸の性質によって決まることになります。

油脂・グリセリン・脂肪酸の反応式

さて、油脂から分離した脂肪酸について、少し詳しくその構造を見てみましょう。

脂肪酸とはカルボン酸の1種でして、カルボン酸はカルボキシル基(COOH)という酸の性質を示す部分と、アルキル基(炭化水素基、R)の部分から構成されます。

COOHの部分は各脂肪酸で共通ですが、Rの部分が異なり、この違いによって脂肪酸の特徴が決まります↓

脂肪酸の示性式

さて、脂肪酸の種類には色々とありますが、アトピー改善の観点からは

  • アレルギー反応の促進に繋がる脂肪酸
  • アレルギー反応の抑制に繋がる脂肪酸

の2種類の脂肪酸がある点がとても重要です。

アレルギー反応を促進する脂肪酸は、n-6系脂肪酸と言い、一般にはω6脂肪酸(オメガ6)と呼ばれることが多いです。

一方、アレルギー反応を抑制する脂肪酸はn-3系脂肪酸で、一般的にω3脂肪酸(オメガ3)と呼ばれています。

オメガ3は魚に含まれるDHA・EPAが代表例で、サプリメントなども普及していますから、結構有名になっていますよね。

 

さて、私たちが食事で油を摂ると、その油の種類や量によって、オメガ3とオメガ6のバランスが変わってきます。

アレルギーを促進するオメガ6の摂取量が抑制するオメガ3よりも多くなると、アレルギーが起こりやすくなってしまい、アトピー性皮膚炎の悪化に繋がってしまいます。

 

では、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は、それぞれどのような食品に多く含まれているのでしょうか。簡潔にまとめてみます。

オメガ6脂肪酸(ω6,n-6)に属する脂肪酸はリノール酸とアラキドン酸です。

リノール酸はほとんどの食用油に多く含まれていますし、アラキドン酸は肉類や卵に多く含まれています。

一方、オメガ3脂肪酸(ω3,n-3)に属する脂肪酸はαリノレン酸・EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)です。

αリノレン酸は野菜類や海藻類に多く含まれ、EPAやDHAは魚類(特にアジ・イワシなどの青魚)に多く含まれています。

 

このように、オメガ6とオメガ3がどのような食品に含まれているかを知ると、どんな食生活をするとオメガ6:オメガ3のバランスがオメガ6優勢になり、アレルギーが起こりやすくなるかについて分かります。

肉中心の食生活、つまり食用油をたくさん使う揚げ物・炒め物料理を好んで食べ、魚・野菜・海藻といった食品をあまり食べないと、自然とオメガ6脂肪酸が過剰になってしまいます。

簡単に言えば、肉中心の食生活(洋食)では、アレルギー反応が促進されてアトピー性皮膚炎は治りにくくなってしまうのです。

逆に、魚・野菜・海藻類を主体とした和食を中心とした食生活を送れば、オメガ3脂肪酸優位のバランスとなってアレルギー反応が抑制され、アトピー性皮膚炎の改善に繋がります。

2-3. 【理由3】動物性の脂の摂り過ぎに繋がるから

冒頭でお話しましたように、油の摂り過ぎになるような食生活では、自然と肉類の摂取量が多くなってしまいます。

肉の脂身(動物性の油脂)は、腸内の悪玉菌の格好のエサとなり、悪玉菌の繁殖に繋がります。

悪玉菌優位の腸内細菌バランスになると免疫力が下がると言われていますし、悪玉菌が排出する毒素(有毒ガス)は皮膚炎の大きな原因となってしまいます。

つまり、油の摂り過ぎとなる食生活では悪玉菌が優勢になってしまい、皮膚炎の発生に繋がって、アトピー性皮膚炎が治りにくくなってしまうということです。

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3. アトピー改善のために理想的な油の摂り方

以上の理由から、油の摂り過ぎ状態に陥っているとアトピー性皮膚炎はなかなか良くなりません。

逆に言うと、油の摂り方に気をつければ、アトピー性皮膚炎は治りやすくなっていきます。

 

では、

どのような油の摂り方がアトピー改善に効果的なのでしょうか。

 

箇条書きで整理してみます。

  • 揚げ物料理やファストフード・スナック菓子を食べない(控える)。
    → 酸化した油を避けるため。
  • お肉ではなく、魚中心の食生活にする。
    → 肉の脂による悪玉菌増加を防止するため。
    & オメガ3脂肪酸優位のバランスにするため。
  • 野菜や海藻類を多く食べる。
    → オメガ3脂肪酸の摂取量を増やすため。

このような食生活にすれば、油の摂り過ぎにはならず、しかも脂肪酸のオメガ3:オメガ6バランスもオメガ3に傾き、アトピー性皮膚炎は改善していくことが期待できます。

簡単に言えば、「洋食ではなく和食を食べる」ということです。

食用油を大量に使うような揚げ物料理は減らして、食用油は使うとしてもごく少量に抑えます。

食用油の種類も大切で、オメガ3系の脂肪酸を多く含むエゴマ油・しそ油・亜麻仁油などを選ぶようにします。

一般的なサラダ油などに比べるとかなり高いですが、使用量が減るので金銭的な負担はほぼ変わらないはずです。

 

ちなみに、このように肉類・食用油を制限すると油(脂質)の摂取基準量に届かないのでは?と心配されるかもしれませんが、その心配は要りません。

というのも、魚や野菜・海藻類、お豆腐などにも脂質はきちんと含まれていて、これらをしっかりと食べることで必要な量の油は摂ることができるからです。

 

まとめますと、アトピー改善のためには、

魚・野菜中心の和食を毎食食べる。お肉や洋食はたまに。スナック菓子・ファストフードは基本的にNG。

といった食生活を送って、油の摂り過ぎを防止してオメガ3優位の脂肪酸バランスにしていくことが大切となります。


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4. まとめ

戦後のアトピー性皮膚炎の増加の原因については、色々な説があります。

衛生仮説や環境汚染、合成洗剤や食品添加物の普及などとともに、食生活の欧米化もアトピー増加の理由の1つとして挙げられることがあります。

洋食ではどうしても肉の食べ過ぎ・油の摂り過ぎになって、アトピーの悪化に繋がりますから、食の欧米化がアトピー増加の原因とする説には一定の根拠があると思います。

とはいえ、美味しいお肉・揚げ物料理に慣れた私たちとしては、

「洋食は一切NG!和食だけ食べる!」

というルールは非現実的です。

「基本は和食で魚・野菜中心の食生活。たまに(週1回など)洋食も食べてOK。

というようなルールが現実的で無理なく続けられるものだと考えます。

アトピー改善のためにも、少しずつ和食中心の食生活にしていきましょう。

自炊することが難しい場合には、揚げ物料理の少ない和食の定食屋さんを探すとよいと思います。

まずは、「外食で洋食と和食で悩んだときに和食を選ぶようにする」くらいの気を付け方から始めてみてください。

この記事がご参考になれば幸いです。


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【参考文献】

『アトピーは和食で治せ!』
永田良隆(著) 角川oneテーマ21

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