お肉の食べ過ぎがアトピー性皮膚炎の悪化に繋がる3つの理由

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お肉の食べ過ぎはアトピー性皮膚炎の悪化に繋がると考えられています。

ですから、一部のアトピー専門医は、

アトピーを良くしたいのなら、肉は一切食べてはいけない!

という極端な指導をすることもあるようです。

お肉の食べ過ぎがアトピー悪化に繋がる理由・仕組みは確かにあって、かなり納得できるものです。

でも、「一切食べてはいけない」というのは本当でしょうか?

そこでこの記事では、

  • 肉中心の食生活がアトピー悪化に繋がる3つの理由
  • アトピー改善の観点から見た、理想的なお肉の食べ方

の2つのテーマについてお話したいと思います。


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1. 肉の食べ過ぎがアトピー性皮膚炎を悪化させる理由

私の場合、「お肉を食べるとアトピーが悪化する」ということに体感的に気付き、アトピー治療の一環として食べ過ぎないことを意識していましたが、実際その効果はかなりありました。

その当時は、肉がアトピーを悪化させる理由についてきちんと調べることはしませんでしたが、リサーチしてみると、かなり根拠の強い理由があります。

これには主に3つの理由がありますが、1つ1つお話していきます。

お肉がアトピーに悪い理由を知ることで、「少し肉を減らそうか…」という気分になるはずです。

1-1. 【理由1】腸内環境を悪化させるから

腸内細菌のバランス悪玉菌優勢に傾いている状態、つまり腸内環境が悪いと、アトピー性皮膚炎の悪化に繋がります。

増えすぎた悪玉菌が出す有毒物質(毒素)が体内を回り、最終的に皮膚に捨てられ、炎症が起こるからです。

「毒素」というと怪しい感じがしますが、悪玉菌は実際に腸内で有毒ガス等を排出していて、これが健康を害していることは既に一般的になっている事実です。

 

問題は、この毒素の行き先の最終地が「皮膚」であること。

皮膚にまわった有害物質は直接的に皮膚へのダメージとなるうえ、これを除去する目的で皮膚上で増えた活性酸素も皮膚にダメージを与え、アトピー性皮膚炎の悪化に繋がります。

悪玉菌の増加・腸内環境の悪化は、このような分かりやすい仕組みでアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうわけです。

 

そして、悪玉菌の大好物が、お肉の脂やお肉由来の未消化のタンパク質なのです。

大好物を与えてしまえば、悪玉菌が増えることは避けられません。

つまり、お肉の食べ過ぎ・肉中心の食生活は腸内環境の悪化に繋がり、アトピー性皮膚炎を悪化させてしまうということです。

1-2. 【理由2】あぶら(脂・油)の摂り過ぎになるから

一般的に、油・脂の摂り過ぎはアトピー性皮膚炎の悪化に繋がります。

加熱調理した油は酸化されて過酸化脂質になり、アトピー性皮膚炎の悪化原因となりますし、

摂取された油(脂)は胃腸内で酸化され、同様にアトピーの悪化原因になる可能性もあると考えられています。

また、動物性の脂が悪玉菌の増加→腸内環境の悪化に繋がることは、上でお話した通りです。

 

摂取する脂の量が少量であれば、問題は起こらないか、起きてもその悪影響は小さくなります。

しかし、問題はお肉を食べると脂の過剰摂取に繋がるということです。

そもそもお肉には脂肪分が多いので、同じ量を食べても他の食べ物に比べて脂の摂り過ぎになってしまうのです。

代表的なお肉とお魚の脂肪量(100gあたり)は、こんな感じです↓

  • 豚バラ…34.6g
  • 豚ロース…19.2g
  • 牛サーロイン…23.7g
  • 牛肩ロース…17.4g
  • 牛フィレ…15.0g
  • 鶏モモ…18.8g
  • 鶏ムネ(皮付き)…11.6g
  • 鶏ムネ(皮なし)…1.5g
  • 鶏ササミ…0.8g
  • アジ…6.9g
  • アジの開き…12.6g
  • カツオ…2.3g
  • サケ…8.4g
  • タイ…3.6g
  • タラ…0.4g
  • マグロ赤身…1.6g
  • マグロトロ…24.9g

脂質の量は肉の部位や魚の種類によって大きく異なりますが、全体的にお肉はお魚に比べて脂の量が多いことが分かると思います。

そして、「お肉が大好き!」という方は、脂身の多いお肉(牛サーロインや豚バラなど)が好きである傾向があるはずです。

脂身の多い部位のお肉の方が断然美味しいですし、「お肉が食べたい!」と思ったときに、ササミや皮なしのもも肉を選ぶことは少ないと思います。

ですから、お肉が好きで肉中心の食生活になっている場合は、魚中心の食生活に比べて、どうしても脂質の摂取量が多くなってしまうのです。

脂の摂取量が増えればアトピー性皮膚炎が悪化することは、上でお話した通りです。

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1-3. 【理由3】未消化のタンパク質が吸収されるから

「お肉がアトピーに悪い」最後の理由は、お肉の消化分解に関するモノです。

食物アレルギーの原因は、アレルギー食品に含まれるタンパク質(や、その分解物)が体内に吸収されることです。

食べ物のタンパク質がきちんと分解され、アミノ酸やアミノ酸がいくつか連なったペプチドになるまで小さくなれば、体内に吸収されてもアレルギーが起こることはありません。

つまり、タンパク質がきちんと消化分解されないことが、食物アレルギーに繋がるということです。

この点、動物性のタンパク質は植物性のタンパク質よりも、消化されにくいことが知られています。

肉も魚も動物性タンパク質ですから、大豆などの植物性タンパク質に比べると、同様に消化分解されにくいことになります。

でも、肉と魚には大きな違いが2つあります。それは、

  • お肉は量を食べ過ぎる傾向にあること。
  • 日本人は古くから魚中心の食生活だったこと。

の2点です。

まず、「お肉は食べ過ぎてしまう」という点についてですが、

例えば「サンマの塩焼きを夕食にしよう!」と考えたとき、1匹で満足すると思います。「今日は2匹食べちゃうぞー!」とはなりません。

ちなみに、焼きサンマ1匹の可食部はだいたい100g程度です(参照元はこちら)。

一方、「牛肉のステーキを夕食にしよう!」と考えたとき、100gのお肉で満足できるでしょうか。

人にもよりますが、おそらく出来ない人がほとんどだと思います。外食で食べるステーキの一番小さなサイズが120g程度ですから。

成人であれば、200gくらいはペロッと食べてしまうのが普通なのではないでしょうか。

ここで、サンマの塩焼き1匹とステーキ200gに含まれる栄養素を比較してみましょう。

  • サンマの塩焼き1匹…タンパク質16.28g・脂質21.24g
  • ステーキ…タンパク質54.58g・脂質30.02g

となります(参照元はこちら)。

食事のメニューにお肉を選ぶと、魚料理に比べてタンパク質の摂取量が格段に増えることが分かると思います。

つまり、同じ動物性タンパク質を摂取する食事であっても、肉料理を食べるとタンパク質の摂取量が増えてしまい、未消化のタンパク質が増えてしまうということです。

 

もう1つ、肉と魚の大きな違いがあります。簡単に言えば

日本人は古くから魚が中心の食生活であって、肉はほとんど食べなかった。だから、肉を消化分解する能力は欧米人に比べて低い。

という説です。

もちろん、鶏肉などは昔の日本人も食べていたはずですが、「毎日お肉」・「2日に1回お肉」というような食べ方はしていないと思われます。

日本人が牛肉を食べるようになったのは、明治以降です。

つまり、日本列島に生息していた人類(日本人)は、魚を食べてその身体を進化させてきたわけで、魚中心の食生活に最適化した身体のつくりになっていると考えることもできます。

この考え方によると、日本人にはお肉のタンパク質はうまく分解できないという結論になります。

もちろん、この理論には結構突っ込みどころがありますし、間違っている部分もあるかもしれません。

でも、欧米人が分厚いステーキをペロッと食べるところを見ると、「やっぱり人種が違うな…」と思いますから、肉のタンパク質の消化能力に遺伝的な違いがあることは否めないと感じます。

 

長くなりましたが、まとめますと

  • 肉料理は食べ過ぎてしまうから、タンパク質の摂取量が自然と増える。
  • 日本人は肉由来のタンパク質の分解能力が低いかもしれない。

このような理由から、肉中心の食生活では、未消化のタンパク質の増加に繋がってしまいます。

そして、未消化のタンパク質は食物アレルギーの原因になりますから、アトピー性皮膚炎の悪化に繋がります。


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2. アトピー改善のためのお肉の食べ方

以上のように、お肉を食べ過ぎるとアトピー性皮膚炎が悪化する理由には

  • 腸内環境を悪化させるから
  • 脂の摂り過ぎになるから
  • 未消化のタンパク質が増えるから

という3つのものがあります。

このようなお肉の悪影響を考えると、アトピー性皮膚炎を治すためには、一切お肉を食べない!というスタンスがベストのようにも思えます。

でも、現代の日本人にとってそれは現実的ではありません。

では、アトピー改善のためには、どのようなお肉の食べ方をすればよいのでしょうか。

私は、

  • アトピー性皮膚炎の状態が酷いときには、肉類を一切断つ。
  • 落ち着いてきたら、週1回程度はOK。
    ※ 出来るだけ脂の少ない部位を選ぶ。
  • お肉単体で食べない(焼き肉・ステーキなど)。
  • ステーキなどは、特別な場面でのみ食べる。

というような食べ方が、アトピー改善のためには有効だと考えます。

まず、アトピー性皮膚炎が酷くて辛い段階では、いち早くそのつらい状況を脱するためにも、アトピーを悪化させる危険性のある肉類は徹底的に避けるようにします。

その後、皮膚炎の状態がコントロールされてきたら、徐々に普通の食生活に戻していきますが、お肉を食べる頻度は出来る限り少なくすることがポイントです。

できれば、週1回程度に抑えるのが理想的です。

アトピー治療の書籍では、「お肉は食べてもいいけど、月1回だけ。それも赤身肉だけです。」というような指導がされているものもありますが、今までお肉を結構食べてきた場合には、かなりしんどいはずです。

週1回に減らすだけでも厳しい場合には、まず週2,3回に減らし、その後徐々に減らしていくスタンスがよいと思います。

また、ステーキや焼き肉は、「お祝いごとなどの特別な場面に限って食べても良い」というルールで食べることをオススメします。アトピー改善のためには、日常的に食べてよい類の料理ではないです。

 

お肉を減らしてアトピーが改善される実感が得られると、「お肉は控えようか」という気分になるはずです。

まずはその実感が得られるまで、試しにお肉を減らしてみることをおすすめします。

 

・・・と、ここまでお肉に関して厳し目のことをお話してきましたが、腸内環境が良好にキープされ、アトピー性皮膚炎がかなり良くなった段階では、そこまで気にする必要もなくなります。

それでも、「2日に1回肉料理」というようなペースは食べ過ぎですが、「結構お肉を食べてるけど、意外と大丈夫だな」という感覚にはなります。

もちろん、お肉をガッツリ食べると皮膚炎が出てくるかもしれない、というリスクは感じる必要はありますが。

でも、「今後、一生お肉は食べられないんだ!」のように悲観的になる必要は全く無いということです。

3. まとめ

お肉を出来る限り避けることは、アトピー性皮膚炎の治療においてかなり重要なポイントです。

そろそろしつこいですが、アトピーの状態が酷くて辛いときには、2週間でもよいのでお肉を一切食べない期間を作ってみましょう。

その期間でアトピーに改善が見られれば、お肉とアトピー悪化との関係性を実感できるはずです。

そうなれば、その後も肉中心の食生活には戻りたくなくなり、アトピーの状態も引き続き上向いていくことになります。

アトピー改善のために、出来る範囲でお肉を減らしていきましょう。


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