海水浴がアトピー改善に効果的な5つの理由と守りたい注意点

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「海水浴をしたらアトピーが良くなった!」という体験談は結構多いです。

特に、子供のアトピーは海水浴でかなり改善したというケースも多いようです。

また、長期間(1,2ヶ月)集中して海水浴をしたことで、アトピーが治ったという話もあります。

私も、新婚旅行のハワイ旅行で、毎日アホみたいに海に入ってお魚さんを観察していましたが、

その旅行中の終わりの方からその後2週間くらいは、アトピーの状態がとても良かったことを覚えています。

では、なぜアトピーは海水浴で改善するのでしょうか?

その理由についてリサーチしてみましたので、海水浴をする際の注意点と合わせてお話したいと思います。


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1. 海水浴でアトピーの症状が良くなる理由5つ

「海水浴でアトピーの症状が改善した!」という体験談が多いのには、いくつか理由があります。

しかも、調べてみると、かなり科学的根拠があるように感じるものが多いです。

ここから、海水浴でアトピーが良くなる理由を5つ挙げて、それぞれについてお話していきます。

1-1. 海水の消毒作用で皮膚が殺菌されるから

アトピー性皮膚炎の皮膚には、正常な皮膚に比べて黄色ブドウ球菌などの「悪い細菌(悪玉菌)」が繁殖しやすいことが知られています。

黄色ブドウ球菌が皮膚に繁殖してしまった状態(皮膚細菌感染)では、「ステロイド外用薬をきちんと塗ってもなかなか治らないんですけど・・・」という事態になってしまいます。

黄色ブドウ球菌の出す毒素が、かなり悪影響の大きいアトピー悪化原因になって、皮膚炎を悪化させてしまうからです。

海水には殺菌作用がありますから、海水浴で海に入ると皮膚が殺菌されます。

ですから、黄色ブドウ球菌などの細菌が原因でアトピーが悪化している場合には、海水浴で皮膚を殺菌することでアトピー性皮膚炎の症状の改善が期待できます。

【なぜ海水には殺菌作用があるのか?】

海水は高濃度の塩水で、生物の体液よりもだいぶ濃度が高いです。

そして、膜を介して触れ合う濃度の異なる液体(水溶液)は、「濃度が同じになるように水分が移動する」という特徴があります。「浸透圧」というものです。

海水に浸かると、皮膚に居座る細菌も海水と触れ合います。そうすると、細菌の内部の水分は外へと移動してしまいます(濃度が海水よりも低いため)。

結果として細菌が死んでくれるので、海水には殺菌作用があるとされているわけです。

このような特徴は、梅干しなどの保存食でも活用されています。昔ながらの梅干しがいつまでたっても腐らないのは、高濃度の食塩水のおかげです。

黄色ブドウ球菌によるアトピー性皮膚炎の悪化・慢性化についての詳細と対処法は、↓の記事で取り上げております。よろしければご参考にしてください。

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1-2. 紫外線を浴びることで免疫が抑制されるから

「紫外線はお肌に悪い」というのが常識ですが、重度のアトピー性皮膚炎患者の治療法として「紫外線照射治療」というものがあります。

これは、アトピー性皮膚炎の皮膚に紫外線を当てることで、皮膚の免疫細胞を抑制して炎症を抑えようとする治療です。

ステロイド外用薬もプロトピック軟膏(タクロリムス軟膏)も、皮膚に存在する免疫細胞を抑制することで炎症を抑えていますが、おおまかに言えば、紫外線を照射することでも同じ効果を得ることができます。

ですから、海水浴で紫外線を全身に一定時間浴びることで、皮膚の免疫細胞が抑制されて皮膚炎が改善されることがあるわけです。

ただ、アトピー治療として行われる紫外線照射は、特別に調節された紫外線を使いますし、紫外線を浴びる時間や頻度などは、医師が厳密にコントロールしています。

そうしないと、紫外線がかえって皮膚炎を悪化させてしまうからです。

1-3. 海のミネラル成分が肌に好影響を及ぼすから

海水には、ミネラル成分が多く含まれています。

ミネラルとは、炭素(C)・水素(H)・酸素(O)・窒素(N)以外の微量元素のことで、身体がきちんと機能するために人体で重要な役割を負っています。

皮膚にもミネラルが重要であると考えられていますから、海水浴で豊富なミネラルを皮膚に供給することで、アトピー性皮膚炎にとって良い効果が得られる可能性があります。

ただ、この点については強くて明確な科学的根拠があるわけでは無さそうです。

とは言え、「ミネラルが肌に良い」ということは昔から体験的に知られていて、化粧品などにも使われています。

1-4. 皮膚が引き締められバリア機能が向上するから

海水浴に限らず、塩水には肌を引き締める効果があるとされています。

それは、海水の浸透圧によって肌から水分が失われ、角質が引き締められるからだそうです。

そして、肌から失われた水分を補うために、体内から皮膚に水分が移動して、逆に肌が潤うことになるという主張もあります。

肌が「引き締められる」ことによって、皮膚のバリア機能が改善されると、アトピー性皮膚炎の症状(痒みや炎症)も改善されることが期待できます。

  海水による肌ひきしめ効果についての参照元はこちら

1-5. 気分転換・ストレス解消などの精神的効果があるから

大抵の場合、海水浴は旅行先の1つのレジャーとして行います。

旅行で日常の生活環境から離れること(転地)によって環境が変わり、身の回りのアトピー悪化原因が減ってアトピーの症状が改善されることがあります。

また、海水浴という「非日常」を楽しむことで、ストレス解消・リラックス効果が得られます。

アトピー性皮膚炎の大きな悪化原因の1つとしてストレスがありますから、海水浴のこのような精神的な効果も、アトピーの改善に役立っていると考えられています。

 

以上、海水浴でアトピーが改善する5つの理由でした。

ちなみに、海水浴の効果について認める医師も多いようです↓

夏は海水浴が有効です。海水浴は、日光(紫外線)による免疫抑制作用と殺菌作用海水による洗浄と消毒作用、一時的な転地による環境改善の効果、およびストレス解消などの精神的な効果も併せて持っています。

引用元:『Dr. えんどうのアトピー人生講座 アトピー性皮膚炎とのうまい付き合い方』p32
遠藤薫(著) 文芸社


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2. 海水浴でアトピーが悪化してしまうケースと注意点

アトピー改善に効果的な海水浴ですが、逆にアトピーの症状が悪化してしまう危険性もあります。

紫外線や海水による刺激が、皮膚炎の悪化原因となってしまうからです。

特に、アトピー性皮膚炎の症状が酷い場合、皮膚には掻き壊し・びらん面などがあるはずです。

このような皮膚バリア機能が失われた部分は、紫外線や海水の刺激をもろに受けてしまい、皮膚炎が悪化してしまいます。

というか、このような皮膚の状態で海水に浸かると、猛烈にシミます。潮風に当たるだけでも「痛い!」と感じるはずです。

そうなると、海水浴を楽しく感じるよりも、ストレスに感じることのほうが多くなると思われます。

 

このように、アトピー性皮膚炎の状態が酷いときには、症状改善を期待して海水浴を無理に行っても、逆に症状が悪化してしまう可能性の方が高くなってしまいます。

逆に、アトピーが比較的落ち着いているとき(掻き壊しやびらん面が少ない状態)には、海水浴のメリットの方が大きくなり、アトピーの症状が改善することが期待できます。

ただ、その際にも、

  • 「数時間紫外線を浴び続ける」などの長時間の海水浴は避ける。
  • 掻き壊しやびらん面には、ワセリンを塗るなどして海水に触れないように工夫する。
  • 必要に応じて日焼け止めを塗る。

などの対策を打つことが必要です。

紫外線を浴びすぎれば、免疫抑制作用というメリットよりも、皮膚へのダメージというデメリットの方が大きくなってしまいます。

海水浴は楽しいものですが、長時間にわたって紫外線を浴び続けることは避けた方が安全です。

 

また、皮膚の状態が悪い場合でも、「子供が海水浴をやりたい!と言って聞かない」・「付き合いで海水浴をせざるを得ない」というケースがあると思います。

その際には、皮膚炎の酷い部分・掻き壊しの部分・びらん面にワセリンを塗っておくと、海水と皮膚が直接触れ合わなくなるので、ほとんどシミません。

その代わり、海水の殺菌作用や皮膚ひきしめ効果は得られませんが、悪化する危険性は低くなります。

 

最後に、皮膚の状態が良い状態では、日焼け止めクリームを塗って紫外線による皮膚ダメージを防止することが大切です。

紫外線の良い効果よりも悪い効果の方が断然に大きくなるからです。

3. まとめ

以上のように、海水浴でアトピー性皮膚炎の症状が改善するのには、かなりきちんとした理由があります。

お近くに海水浴場がある場合には、上手く活用するとアトピー性皮膚炎の症状改善に繋がる可能性は十分にあります。

ただ、繰り返しになりますが、皮膚炎の状態が酷いときに海水浴に行くと、症状が悪化する可能性の方が高いです。

海水浴でアトピー改善を狙うのであれば、まずはステロイド外用薬で皮膚炎の状態をある程度まで改善しておく方が安全です。


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