【アトピー改善】寝ている間に掻きむしるのを防ぐ11の対策

 投稿日    最終更新日 2016/12/16

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アトピーの人にとって、睡眠は大きな悩みの1つです。

例えば、

  • 痒みが酷くて寝られない。
  • 睡眠が良くないから、皮膚にも悪い影響が出る。
  • 寝ている間に掻きむしってしまう。

というような睡眠に関する悩みは、アトピーの人であれば誰しもが持つことがあるはずです。

特に、「寝ている間に掻きむしってしまった・・・」という体験は多いと思います。

朝起きて、掻きむしってしまったことに気づき、枕カバーやシーツについた血を見ると、陰鬱な気分になります。

日中起きているときには、痒くても掻きむしるのを我慢することが出来ます。

でも、寝ている間には、掻きむしってしまうを意識的に抑えることは出来ませんから、どうしようもありません。

 

しかし、寝ている間の掻きむしりを防ぐ・減らすための対策はいくつかありまして、私の体験上、効果的なものも多いです。

そこでこの記事では、寝ている間の掻きむしり・掻き壊しを防ぐための対策をご紹介したいと思います。


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寝ている間の掻きむしり・掻き壊しを防ぐための方法は、

  • そもそも、掻いてしまう回数を減らすための対策
  • 掻いてしまったときのダメージを減らすための対策

2つに大きく分けることが出来ます。

全部で11個の対策をご紹介しますが、取り入れられるものから少しずつ実践していくと、夜間の掻き壊しが減って、アトピー性皮膚炎の状態はだんだんと上向いていくはずです。

優先して取り入れて頂きたい対策については、その旨を記載していますので、そこから実践していくと良いと思います。

1. そもそも、寝ている間に掻かないようにするための対策

まずは、掻きむしり自体を防止する・減らすための対策についてです。

全部で8個の対策をご紹介します。

1-1. 早寝早起きの生活リズムに変える

夜遅く寝ている場合には、早寝早起きの生活リズムに変えると、掻きむしりの回数は減るはずです。

これは私の体験上最も効果的に感じた対策ですから、夜間の掻きむしりに悩む場合には、理屈抜きに実践して頂きたい対策なのですが、ある程度の理屈はもちろんあります。

それは、

  • 早寝早起きのリズムで寝ることで、よりぐっすりと寝られる。
  • ぐっすりと寝られるようになると、掻きむしりも減る。

という論理です。このままではあまり説得力が感じられませんので、もう少し掘り下げてお話いたします。

寝ている間に掻きむしってしまった時のことを思い出すと、

  • 寝付いてすぐの眠りが浅い時
  • はっきりとした夢を見ている時
  • 朝方の眠りが浅い時
  • 神経がたかぶって中々寝付けない時

に、掻きむしってしまうことが多いような気がしませんか?

つまり、「ぐっすり寝ていない」「眠りが浅い」ときに、掻きむしってしまうことが多いということです。

これは実際に確かめたわけではありませんので、もしかしたら間違っているかもしれません。

でも、「ぐっすり寝られると掻きむしりも減る」というのは、体験的・体感的には「そうかもしれない」と納得いただけるのではないでしょうか。

そして、ぐっすりと寝て上質な睡眠をとるためには、早寝早起きの生活リズムをキープすることが一番効果的なのです。

早寝早起きの生活リズム・質の良い睡眠は、夜間の掻きむしりを防ぐだけではなく、そもそもそれら自体が皮膚炎を改善する効果もあります。

「早く寝なさい!」とか「早く起きなさい!」とお母さんに叱られた経験は誰しもあると思いますが、早寝早起きに限らず、このような子供の成長のための「生活指導」の多くは、アトピー改善に有効であることが多いです。

とはいえ、大人の場合には、仕事や付き合いなど毎日早く寝ることが出来ない都合があるはずです。

その場合でも、「可能な限り早く床につく」という意識を持って、出来るだけ早く寝ることを心掛けることは出来ると思います。

この心掛けだけでも、少しずつ睡眠の質は上がっていき、結果として寝ている間の掻きむしりは減っていくと思います。

早寝早起きの生活リズムがアトピー性皮膚炎改善に繋がる理由については、↓の記事で詳しくお話しています。よろしければご覧ください。

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1-2. 寝る前にPC・スマホ・TVを見ない

寝ている間の掻きむしりを防ぐ次のポイントは、

寝る前にPC・スマホ・TVを見ない・使わない

ということです。

これも、寝付きを良くしてぐっすりと眠り、睡眠の質を上げるための対策です。

PC・スマホ・TVなどの明るい光は、交感神経を活発化させてしまいますし、その内容も脳みそを活性化させてしまう原因となります。

少なくとも寝る1時間前には切り上げて、不要な刺激を脳に与えないようにすると、寝付きがよくなって睡眠の質が高まります。

そうすると、眠りが浅いことによる掻きむしりも減っていくことになります。

1-3. 仕事・勉強は寝る1時間前には切り上げる

同様に、自宅でお仕事や勉強をする場合にも、寝る1時間前には切り上げて、身体と脳みそをリラックスモードにしていくことが大切です。

リラックスした状態で読めるような雑誌・漫画の類を読むようにしたり、家族との会話を楽しんだり、緊張状態からリラックス状態にシフトさせていくようにします。

仕事・勉強は緊張を伴いますから、布団に入る直前までしていれば、当然寝付きは悪くなります。

ギリギリまで仕事をせざるを得ない場合でも、意識的にリラックスするための時間を短くてもよいので取って、リラックスモードにシフトさせていきましょう。

1-4. お風呂は寝る2時間前には済ませる

このポイントも、ぐっすりと寝るための対策です。

お風呂に入ると一時的に体温が上がり、お風呂から出てからは徐々に下がっていきます。

体温が徐々に下がっていくと、人間は自然と眠くなるようにできているそうです。

ですから、「布団に入る直前にお風呂に入る」というような入浴のタイミングではなく、寝る2時間前には入浴を済ませておくことが大切となります。

また、アトピー性皮膚炎の場合、お風呂に入ると一時的に痒みが酷くなってしまいますが、その状態のまま布団に入ると、痒みはさらに強くなるはずです。

これを避けるためにも、お風呂は早めに済ましておくことが理想的です。

「寝る直前にお風呂に入っている」という場合には、タイミングを1,2時間前倒しにするだけでも、夜間の掻きむしりは減っていくと思います。

1-5. 寝室の室温・湿度を快適に整える

ぐっすりと眠るためには、寝る環境をできるだけ快適な状態に整えて、その状態をキープしておくことが必要です。

重要となるのは、室温湿度です。

多少電気代がかかっても、夏場はエアコンをつけっぱなしにして常に涼しい環境で寝られるようにします。

冷やし過ぎはよくありませんが、涼しいと感じる温度設定にすることが大切です。節電よりもアトピー改善を優先させましょう。

冬場は、湿度が低くならないように気をつけます。加湿器を用意して、常に快適な湿度にキープされるようにしましょう。

1-6. 枕カバー・シーツは常に清潔な状態にする

次のポイントは、「ぐっすりと寝る目的」以外のものです。

炎症のある皮膚はバリア機能がかなり低下していますから、枕カバーや布団のシーツについたホコリ・髪の毛・皮膚片・滲出液・血液などが触れるだけでも刺激となります。

そしてそれが、痒みや炎症の原因となってしまうのです。

アトピーが酷い状態ですと、夜寝て朝起きると、皮膚片・フケ・滲出液などでシーツや枕カバーはかなり汚れていることが通常だと思います。

就寝時の痒みを減らすためには、面倒でも枕カバーやシーツは毎日取り替えるようにします。

これを徹底するだけでも、痒みが減って掻きむしりの頻度・程度が抑えられるはずです。

もちろん、アトピーの状態がよくなってくれば、シーツや枕カバーは汚れにくくなってきますから、交換の頻度は常識の範囲内でOKになります。

皮膚炎の状態が落ちつくまでは、毎日枕カバー・シーツを取り替えるようにすることをおすすめします。

そのためには、シーツはゴムで止めるタイプなどの付け外しが簡単なモノを使うのが良いと思います。

また、それでも面倒に感じる場合には、かなり大きめのバスタオルを数枚用意して、枕と敷ふとんの上に敷くようにして、毎日そのバスタオルを取り替えて洗濯するようにしてもOKです。

掛け布団カバーには、布団の上部(頭の方)だけにゴムで付けるタイプのものがあります。これも数枚用意しておくと、毎日交換するのが少し楽になると思います。

1-7. 抗ヒスタミン剤・睡眠薬を上手く使う

皮膚科で「夜痒くて掻いてしまいます」と相談すると、大抵の場合、抗ヒスタミン薬(内服薬)を処方してくれます。

効果は人によって異なりますが、明らかに痒みが減ったと感じるケースもあるようです。

また、痒みの軽減が実感できない場合でも実際には痒みは減っていて、寝ているあいだの掻きむしり・掻き壊しを防げていると考える医師もいます。

私の場合は全く効果が感じられなかったですが、試してみる価値は十分にあります。

ただ、抗ヒスタミン剤を飲むと、眠気などの副作用が出る可能性もありますから、副作用の発生には注意する必要があります。

 

また、短期間に限って、睡眠薬を使うのもアリだと思います。

使ったことがある場合にはお分かり頂けると思いますが、ストンっと落ちる感じで寝付き方が全然違いますから、眠りが浅いことによる掻きむしりはある程度防止できると考えられます。

ただ、常用するハメになる危険性があるので、注意は必要です。

1-8. ステロイド外用薬で皮膚炎を綺麗にする

寝ている間の掻きむしりを防ぐ最後の対策は、

ステロイド外用薬を適切に使って皮膚炎を綺麗に治す

というモノです。

正直、これが一番効果的です。

「寝ている間に掻いちゃうから皮膚炎が治らないんだけど!」と思われるかもしれませんが、

アトピーの状態が酷くても、十分な量のステロイド外用薬を1日2回正しい塗り方で塗れば、皮膚炎はトータルで綺麗になっていきます。

夜間の掻きむしりによる皮膚炎悪化のスピードよりも、ステロイド外用薬による皮膚炎改善のスピードの方が早いからです。

ステロイド外用薬を使っているのに、寝ている間に掻きむしってしまう。。

という場合には、ステロイド外用薬の使い方が適切でない可能性が高いです。

一度、ステロイド外用薬の正しい使い方について再確認しておくことをおすすめします。


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2. 掻きむしってしまったときのダメージを減らすための対策

以上が、そもそも寝ている間に掻かないようにするための対策でした。

次は、寝ている間に掻きむしってしまった場合でも、皮膚へのダメージを小さくするための対策です。

全部で3つあります。

2-1. 常に爪を短く・丸くキープする

寝ている間に限らず、掻いてしまったときのダメージを左右するのは、爪の攻撃力です。

ですから、常に爪を短く・丸くキープしておくことが大切です。

普通の人の感覚では「それ深爪になってない?」と思われるくらいでちょうどいいです。

具体的には、3,4日に一度、爪を短く切り揃えて爪ヤスリで丸く磨いてあげるようにします。

爪の攻撃力をきちんと下げるための爪の切り方・研ぎ方については、↓の記事をご参照してください。

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繰り返しになりますが、「常に爪の攻撃力を低く抑えておく」というポイントは、アトピー治療で最優先で取り入れるべき対策の1つです。

あまり気にしていなかった場合には、今日から実践してみると、すぐに皮膚炎は改善していくはずです。

2-2. 2層構造の手袋を着用する

寝ている間に掻いてしまったときの皮膚のダメージを減らすためには、手袋を着用することも有効です。

ただ、綿素材の手袋なら何でもOKというわけではなく、2層構造になっている手袋でないとダメです。

1層構造の通常のタイプの手袋では、摩擦を利用して掻いて(擦って)しまい、結果として皮膚へのダメージは小さくならないからです。

逆に、2層構造になっている手袋ですと、掻こうとしても・擦ろうとしても上手くいきません。手袋の中で滑ってしまうからです。

2層構造のアトピー用手袋としては、↓のような商品があります。

寝るときかかない手袋(Amazon)

このような手袋を寝る前に着用することが、掻きむしり防止に有効なケースも多いと思います。

しかし、このタイプのアイテムには、1つ大きな問題点があります。

それは、「寝ている間に外してしまう」ことです。

無意識に手袋を外してしまえば、それ以降は掻き放題ですから、あまり意味は無くなってしまいます。

この問題点を解決した掻きむしり防止アイテムが、いわゆる「拘束具」です。

私も、大学受験の浪人生時代に拘束具を自作して、寝る前に家族に付けてもらっていました。

拘束具は自分では外せないので確かに掻かないのですが、その代わり睡眠はかなり浅く・短くなってしまいます。

睡眠の質と量が下がれば、アトピー性皮膚炎の改善は見込めません。

 

さらに、拘束具のタイプにもよりますが、かなり関節に負担がかかるものもあると思われます。

このような拘束具の問題点を考えると、拘束具による掻きむしり防止は、トータルとしてアトピー性皮膚炎の改善には繋がらないと私は考えます。

私の場合は、拘束具によって夜間掻きむしっていないのにも関わらず、皮膚炎は一向に良くなりませんでした。

逆に大学入学後、「別に掻いてもいいや」と思って何も付けずに寝るようにしたあたりから、アトピー性皮膚炎の状態は上向いていきました。

以上のことから、拘束具の使用はおすすめしません。

特にお子さんへの使用は、身体の健全な成長を妨げる危険性も考えられますから、避けるべきだと思います。

2-3. ガーゼなどでを患部を覆う

皮膚炎があって痒みが強い身体の部位をガーゼなどで覆うと、皮膚を直接掻くことができなくなり、結果として掻きむしりを防ぐことが出来ます。

そのためのアイテムも市販されています↓

確かに掻きむしりを防ぐためには有効な対策といえますが、

  • ステロイド外用薬を塗っている場合、密封塗布に近い状態になる。
  • 少なからず睡眠を妨げる

という問題点があります。

密封塗布とは、ステロイド外用薬の効果を高めるために、ステロイド外用薬を塗った患部をガーゼで覆う方法のことです(実際には、さらに効果を高めるために他の軟膏も使用します)。

密封塗布を行うと抗炎症作用をより強く得られますが、副作用のリスクも高まるため、皮膚科医の指導のもとに慎重に行う必要があります。

掻きむしり防止のために患部をガーゼで覆うと、この密封塗布と同じような状態になる可能性があります。

通気性は失われるわけではありませんから、完全な密封塗布にはならないとは思いますが、何も使わない場合に比べれば、ステロイド外用薬の効果と副作用の発生リスクは高くなるはずです。

また、何も着用しない場合に比べれば、少なからず睡眠が阻害されますから、この点もアトピー性皮膚炎には悪影響を及ぼすことがあります。

 

以上が、掻いてしまったときの皮膚ダメージを小さくする対策3つです。

私の意見としては、

「爪を短く・丸くキープする」対策だけを徹底して、何も付けず、ぐっすりと眠ることを優先する

という対策の仕方が、結果的にアトピー性皮膚炎の改善に最も繋がると考えます。

3. まとめ

寝ている間の掻きむしりを減らすと、アトピー性皮膚炎は大幅に改善していく」というのが、私の体感です。

特に大人の場合、起きている間に掻き壊してしまうことは少なく、掻き壊しの大半は寝ている間に掻きむしってしまったものであるはずです。

ということは、寝ている間の掻きむしりの程度が軽くなれば、「掻き壊し」というアトピー悪化原因がかなり小さくなって、皮膚炎が改善していくことになります。

夜間の掻きむしりを防ぐために一番効果的だと思う対策は、

  • 早寝早起きの生活リズムに変える。
  • 寝る前のPC・スマホを止める。
  • ステロイド外用薬で皮膚炎を綺麗にする。
  • 常に爪を短く・丸くする。

という4つです。

寝ている間に掻きむしるのを防ぐために、まずは、この4つのポイントを少しずつ実践してみることをおすすめします。

「完璧には出来なくてもOK」と考え、少しだけでもいいから気を付けるようにして、効果を実感できる場合には本格的に気を付けるようにする

こんなイメージで取り入れるだけでもよいですから、是非やってみてください。

この記事がご参考になれば幸いです。


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