【アトピー】おむつの中にステロイドは塗ってはいけない理由

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赤ちゃんのアトピーでも、ステロイド外用薬を適切に使って皮膚炎をきちんと鎮めることが大切です。

そのようにして皮膚炎を治めて、乳幼児期に皮膚のバリア機能が高い状態をキープしておくことが、本格的なアトピー性皮膚炎に進行させないためには重要である、とも言われています。

ただ、赤ちゃんにステロイド外用薬を使う場合は、

  • 使用するステロイド外用薬の強さ
  • 塗る量・塗り方・タイミング
  • 保湿も徹底する
  • 悪化原因の除去もきちんと行う

といった注意ポイントがありますが、これらの中でも最も気を付けたい注意点が

おむつの中にはステロイド外用薬を塗ってはいけない

ということです。

皮膚科医の先生がきちんと指導してくれている場合には良いですが、そうでない場合には知らず知らずのうちに、おむつの中にもステロイドを塗ってしまっていた・・・

というケースも多いかもしれません。

そこでこの記事では、

赤ちゃんのアトピー治療で、おむつの中にステロイドを塗ってはいけない理由

をお話して、ステロイドを使わずに皮膚炎を治す方法についても取り上げたいと思います。

この記事を読むと次のことが分かります
  • どうしておむつの中にステロイドを塗ってはいけないのか?
  • おむつの中の皮膚をステロイド無しで治す方法

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1. ステロイドをおむつの中には塗ってはいけない理由

なぜおむつの中にステロイドを塗っていけないのか?その理由を理解するためには、

ステロイド外用薬の副作用のリスクについて、その重要なポイントを抑えておく必要があります。

そこでまず、ステロイド外用薬の副作用について簡潔にお話することにします。

1-1. ステロイド外用薬の使用で重篤な副作用が起こるケースとは

ステロイド外用薬の副作用についての誤解で、特に重大なものとして、

  • ステロイドを塗ると成長が阻害されて、身長が伸びなくなる。
  • ステロイドを塗ると、骨や筋肉がボロボロになる。
  • ステロイドを塗ると、糖尿病になってしまう。
  • ステロイドを塗ると、副腎機能障害が起こる。

という誤りが挙げられます。

ステロイドを皮膚に塗っても、このような全身的で重大な副作用は通常は起こり得ません。

このような誤解は、ステロイド内服薬の副作用とステロイド外用薬の副作用との混同です。

ステロイド外用薬を皮膚に塗っても、皮膚から体内に吸収されるステロイドの量はごくわずかであるため、ステロイド外用薬では内服薬で起こるような重大で全身的な副作用は起こらないのです。

ただ、ステロイド外用薬でもこのような副作用が起こり得るケースがあります。

それは、

  • 最強レベルのステロイド外用薬を長期連用した場合
  • ステロイド外用薬を密封塗布した場合
  • 乳幼児には強すぎる強度のステロイド外用薬を連用した場合

などです。

密封塗布とは、ステロイド外用薬を塗った患部を通気性の乏しい素材で密封する塗り方でして、

ステロイドの治療効果が高まって皮膚炎の治りが早くなる一方、副作用のリスクも高まることになります。

また、乳幼児や小児は、大人に比べて身体が小さく皮膚も薄いため、大人と同じクラスのステロイド外用薬を同じ量塗ってしまうと、副作用のリスクが高まります。

ですから、大人に比べて弱いステロイド外用薬を、身体のサイズに応じて塗る量を減らして使用することがルールです。

 

このように、ステロイド外用薬を密封塗布(密封法)で塗ったり、乳幼児に大人と同じ使い方をしていまうと、ステロイド外用薬の副作用のリスクは大きく高まることになります。

1-2. おむつは通気性が悪く、ほぼ密封状態

さて、話をおむつに戻します。

最近の紙おむつは通気性が大分良くなっていると言われていますが、それでも普通の衣服に比べれば、通気性は無いに等しいというのが実際だと思います。

つまり、おむつはほぼ密封状態になっている ということです。

このように密封状態になっているおむつの中にステロイドを塗ってしまうと、前述の「密封塗布」と同様の状態になります。

密封塗布の状態になるため、ステロイドの効果と副作用が大きくなってしまうのです。

 

赤ちゃんに対しても、用法用量をきちんと守って適切に使えば、ステロイド外用薬は安全性の高いお薬です。

ですが、おむつの中に関して言えば、お薬のベネフィット(効用)よりも副作用のリスクの方が大幅に高まります。

密封塗布の状態になり、副作用の危険性が大幅に高まるからです。

 

このことが、「おむつの中にはステロイド外用薬を塗ってはいけない」と言われている理由です。


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2. ステロイドを使わずに皮膚炎を治す方法

おむつの中にはステロイドを塗ってはいけないとして、おむつの中に位置する部分の皮膚炎はどうやって治せばいいのでしょうか。

次に、その方法について見ていきます。

 

まず、おむつの中の皮膚は、アトピーっ子でなくても湿疹・皮膚炎が出やすい部分です。

おむつの中は蒸れやすく、おしっこやウンチで不衛生になっていることが原因で、いわゆる「おもつかぶれ」が起こってしまいます。

アトピーっ子のおむつの中の皮膚炎は、アトピー性皮膚炎と一緒に、このような蒸れ・不衛生な状態による湿疹も混在している状態です。

 

従って、ステロイドを使わずにおむつの中の皮膚炎を抑えるためには、

  • おむつをもっと頻繁に取り替えてあげる。
  • しっかりとおしっこ・ウンチを綺麗にして、清潔を保つ。
  • おしり拭きはより肌に優しいものを使う。

といったポイントを守ればOKです。

オムツ替えの頻度をこれまでの2倍くらいにしてあげると、蒸れた状態になる前におむつを交換することになり、カブレの皮膚炎が起こりにくくなります。

また、おしり拭きも、より肌に優しいタイプのものを使用するなどの対策も必要です。

 

私の場合、おしり拭きで拭く前に、温水が出るタイプのスプレーでお尻にお水をかけて汚れを落とすようにしていました。

こうすることで、肌への摩擦が減って、負担も減ると考えたからです。

 

また、つかまり立ちが出来るようになった段階で、おむつ交換の際には、お風呂場に連れて行って、毎回シャワーで汚れを完全に落とすようにしています。

おしり拭きで拭くよりもさらに肌への刺激(摩擦等)が減るからです。

もちろん、シャワーの後には、保湿クリームをきちんと塗るようにします。

 

このように、少なくともアトピー性の皮膚炎以外の湿疹、つまり「おむつかぶれ」について予防することで、おむつの中のアトピー性皮膚炎はだんだんと良くなっていきます。

 

あとは、おむつの付け方を工夫するのも有効です。

目一杯におむつを上げるのではなくて、いつもよりも少し下の位置までしか上げないようにするのです。

こうすれば、より多くの部分にステロイドを塗ることができます。

おしっこが漏れたりするリスクは高まりますが、それに目をつぶれば、有効な対策だと思います。

3. まとめ

以上のように、アトピーっ子の赤ちゃんのおむつの中にはステロイドを塗ってはいけません。

それは、おむつの中にステロイドを塗ると、密封塗布と同じ状態になってしまい、副作用のリスクが大幅に高まるからです。

ステロイドを使わずにおむつの中の皮膚炎を治すためには、まずは、おむつかぶれの予防を徹底することです。

それと同時に、お子さんのアトピー悪化原因の取り除き作業を行って、アトピー性の皮膚炎も出にくくなるようにしていければベストです。

 

皮膚炎がある状態ですと可哀想ですから、早くきちんと治してあげたいと思うのが親心ですが、おむつの部分に関しては、より慎重に気長なスタンスで付き合う必要があります。

この記事がご参考になれば幸いです。


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 Category: ステロイド塗り薬の正しい使い方