目の周りにはステロイドを塗るべきではない重大な理由とは

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眼の周辺にアトピー性皮膚炎が出てしまうと、

目を閉じるだけでも痛いし、常に目が痒いし、見た目も悪いし・・・

と思い悩んでしまいます。

だから、ステロイド軟膏を塗って皮膚炎を綺麗に治したい!と思うのですが、

「目の周りにはステロイド外用薬は塗るべきではない」

と私は考えます。

「注意して使う」のではなくて「使わない方が良い」ということです。

 

この記事では、どうしてステロイドを目の周りのまぶたなどに塗ってはいけないのか?その理由と、

ステロイドを塗らずに目の周りの皮膚炎を鎮める方法についてお話したいと思います。

この記事を読むと次のことが分かります
  • 目の周りの皮膚にステロイドを塗ってはいけない理由
  • ステロイド外用薬で起こり得る重大な副作用とは
  • ステロイド無しで目の周りの皮膚炎を綺麗にする方法

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1. ステロイド外用薬を目の周りに塗らない方が良い理由

ステロイド外用薬をまぶたなどの目の周りの皮膚に塗ると、重大な副作用が現れる可能性が高まります。

それは、「緑内障」です。

緑内障は、早期発見により治療したり進行を止めることが出来ますが、対処が遅れてしまえば視野が欠けたり、最悪の場合失明してしまう、重大な病気です。

ステロイド外用薬をまぶたなどの眼の周辺の皮膚に塗ると、ステロイド成分が眼の中に浸入してしまいます。

その結果、眼圧上昇という現象が起こり、これが緑内障の発症に繋がると言われているのです。

 

後述しますが、目の周りの皮膚炎はステロイド外用薬を使わなくても、ある程度綺麗に治すことが出来ますし、眼圧上昇を伴わないお薬もあります。

ですから、私は「目の周りにはステロイド外用薬は塗るべきではない」と考えます。

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1-1. アトピー患者に緑内障・白内障が多い理由と背景

統計的にアトピー性皮膚炎の患者さんには、緑内障や白内障を発症するケースが多いことが分かっています。

この理由と背景は、以下のとおりです。

  • ステロイドをまぶたなどに塗ることで眼圧が上昇して、緑内障を発症する
    ← ステロイドの副作用
  • 目の周辺の皮膚炎が慢性化し、痒みを解消するために掻いたり叩いたりして、物理的刺激が眼に加わり、白内障・緑内障が発症する
    ← ステロイド自体が原因ではない

ステロイドの副作用として緑内障が発症することは、上で述べた通りですが、

それとは別の原因で白内障・緑内障になってしまうことがあり、それが物理的刺激によるものです。

体験者なら分かるはずですが、目の周りの皮膚炎による痒みはかなり強く、

「痒みを我慢する」ということは事実上無理です。

でも、皮膚科医の先生には「掻いてはいけない」と言われていますから、搔けません。

しかし、痒くてたまらない。だから、目の周りを引っ掻く代わりに、手のひらで叩いてしまったり擦ったりしてしまうことが多いのです。

このような行為が、眼への物理的刺激となり、白内障や緑内障の発症原因となってしまうわけです。

 

まとめると、

  • ステロイド外用薬をまぶたに塗ると、緑内障の発症リスクが高まってしまう。
  • かと言って、皮膚炎を放置してしまうと、叩いたり擦ったりする物理的刺激によって、緑内障や白内障の危険性が高まってしまう。

というふうになります。

ですから、目の周りにアトピーの皮膚炎が出た場合というのは、他の部分よりもさらに慎重に対処することが求められます。

1-2. 「注意して塗る」ことは難しい

目の周りの皮膚炎の治療について皮膚科医の先生に聞けば、

弱いステロイド塗り薬を注意深く短期間使えば、心配いりませんよ。

のような回答が返ってくることもあるはずです。

ステロイドを塗る時に、毎回お医者さんのチェックを受けながら塗ることが出来れば、用法用量を完璧に守ることが出来ますし、

緑内障の兆候が少しでも見られれば、即座に適切な対処をしてもらうことが出来ます。

でも実際には、毎回チェックしてもらうことなど出来ませんから、

自分の判断でまぶたにステロイドを使うしかありません。

 

もちろん、自分なりに「注意深く」ステロイドを使いますが、例えば使用期間が長くなってしまったり、塗る量が多かったり(少なかったり)、塗り方がまずかったり、

・・・のように、適切に注意深くステロイド塗り薬を使うことは、結構難しいはずです。

そして、不適切なステロイド外用薬の使用を続けてしまい、医者に行く頻度も下がってしまえば、気づいたら緑内障を発症していた・・・という事態も考えられます。

つまり、目の周りの皮膚に「注意深く」ステロイドを使うことは、想像以上に難しく、リスクが大きいモノだと私は考えます。


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2. ステロイド外用薬を塗らずに目の周りの皮膚炎を治める方法

では、ステロイドはまぶたに塗らないとして、どのようにまぶた等の皮膚炎を鎮めていけばいいのでしょうか。

これには2通りの方法があります。

  • 目の周りには薬を全く使用せず、保湿・スキンケアを徹底する。
  • ステロイド外用薬ではなくタクロリムス軟膏を使う。

の2つです。順番に見ていきましょう。

2-1. 顔の他の部分の皮膚炎を治す

少し想像して頂きたいのですが、目の周りを掻いてしまったり、目を擦ったりしてしまうとき、

「ピンポイントで」目の周り(まぶた)が痒いでしょうか?

例えば、

眉毛の部分(若しくは額の下の方、ほっぺたの上の方)が痒いけど、どこが痒いかピンポイントではわからないし、だいたいでいいから適当に掻いてしまおう。。。

のように、言ってみれば「ついでに」目の周りを掻いてしまっている時はありませんか?

もちろん、ピンポイントでまぶたが痒い!という場合もあると思いますが、「ついでに」目の周りを掻いてしまうケースというのは、確かにあるはずです。

 

このように考えると、

顔面のうち、目の周り以外の部分の皮膚炎が綺麗に治れば、その部分の痒みは減り、

目の「ついで掻き」も減るはず

です。

すると、目の周りを掻いてしまう回数も減りますから、皮膚炎も徐々に良くなっていきます。

つまり、ステロイドを塗って顔の他の部分の皮膚炎が治ると、目の周りの皮膚炎もそれに応じて自然と良くなっていく、ということです。

 

また、目の周りには、涙や目やになどの汚れが付着しがちですから、

こまめに皮膚を洗い流して、保湿剤をきちんと塗ってあげると、アトピーの悪化を防止することが出来ます。

つまり、目の周りの皮膚に関しては、スキンケア(洗浄・保湿)をさらに徹底するということです。

 

まとめると、ステロイド外用薬を塗らなくても、

 

顔面の他の部分の皮膚炎をステロイド外用薬でキチンと治して痒みを減らし、

それと同時に目の周辺の皮膚のスキンケアを徹底すれば、まぶたの皮膚炎は治っていく

 

というようになります。

 

なお、目の周りの皮膚だけでなく、アレルギーなどで眼球自体に痒みが出ている場合には、

眼科に行って対処しないと、上記の方法では不十分です。

目の痒みが減らず、掻いてしまう回数も減っていかないからです。

2-2. タクロリムス軟膏を代わりに使う

次の方法は、ステロイド外用薬の代わりにタクロリムス軟膏を使うという方法です。

タクロリムス軟膏には、ステロイドと異なり、眼圧上昇という副作用はありませんから、緑内障の心配はいりません。

皮膚炎を治す(綺麗にする)効果・力は、ステロイド外用薬と同等レベルと考えられています。

乳幼児には使用できないなどの用法用量の制限はありますが、

目の周りの皮膚に関していえば、ステロイド外用薬よりも適したお薬だといえます。

皮膚科医の先生にタクロリムス軟膏の処方を希望すれば、通常はすぐに処方してくれます。

3. まとめ

以上のように、ステロイド外用薬をまぶたに漫然と塗り続けると、緑内障の発症という重大な副作用が起こる可能性があります。

ステロイドを注意深く使用すること、眼科に定期的に通うことなどで、緑内障の発症は防ぐことができますが、

「注意深く」使用することは結構難しく、万一不適切な使い方を続けてしまえば、緑内障になってしまいます。

ですから、

  • ステロイド外用薬はまぶたには使わない。
  • 他の方法でまぶた周辺の皮膚炎を治す。

という方針が、最も安心だと考えます。


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 Category: ステロイド塗り薬の正しい使い方