口呼吸を直すとアトピーが治る!と言われる理由とその仕組み

 投稿日    最終更新日 2016/05/08

child12

最近、口呼吸とアレルギー疾患の関係性が注目されています。

アトピー性皮膚炎についてもその例外ではなく、

口呼吸を直して鼻呼吸を徹底すると、アトピー性皮膚炎は治る!

と言われることも多いようです。

呼吸の仕方を変えるだけで、アトピー性皮膚炎が改善していくのであれば、是非とも取り入れて実践したいですよね。

そこでこの記事では、

口呼吸がアトピー性皮膚炎の悪化・発症に繋がる理由と仕組み

について解説した上で、私が口呼吸を直した結果、アトピー性皮膚炎の状態がどう変化したか?という点についてお話したいと思います。

この記事を読むと次のことが分かります
  • 口呼吸とアレルギー疾患の関係性
  • 口呼吸がアトピー性皮膚炎を悪化させる理由
  • 口呼吸から鼻呼吸に変えたらアトピーの状態はどうなるのか?

【Sponsored Link】




 

1. 口呼吸だとアトピー性皮膚炎が悪化(発症)してしまう理由

「口呼吸を直すとアトピー性皮膚炎が治る」とすれば、

口で呼吸することは、アトピーを悪化・発症させる原因になる

ということになります。

では、口呼吸はどうしてアトピー性皮膚炎を悪化・発症させるのでしょうか?

その理由と仕組みについて、順を追ってお話していきたいと思います。

1-1. 口呼吸は人間にしか出来ない

まず、結構意外に思われるかもしれませんが、

口で呼吸が出来るのは、1歳以上の人間だけ

だそうです。

人間以外の動物は食道と気管が完全に分かれていますが、人間だけが食道と気管がつながっていて、このことが口呼吸を可能にしていると言われています。

この口呼吸が出来るおかげで、人間には複雑な発声が可能となり、言葉という他の動物には見られない「特権」を獲得できたのです。

ちなみに、まだ成長の過程にある1歳以下の赤ちゃんの場合、食道と気管がまだ分かれているため、鼻呼吸しか出来ません。

そして、食道と気管が分かれているから、赤ちゃんはおっぱいを飲みながら鼻から息を吸うことが出来るのです。

 

このような人間特有の口呼吸は、人間に言葉という特権をもたらした一方で、その代償として色々な身体への悪影響を与えることになります。

一走りした後や夏場の犬を見ると、めちゃくちゃ口で呼吸しているように見えますよね。

でも、アレは「浅速呼吸」という体温調節目的のモノで、口から入った空気のほぼ全てがそのまま口から吐き出され、肺に到達することは無いそうです。

つまり、犬の「ハァハァ」という呼吸は口呼吸ではないということです。

1-2. 人体は口呼吸に対応するように作られていない

私たち人類が今のカタチに至る進化の過程を、かなり大ざっぱにまとめると、

  • チンパンジーとの共通の祖先から枝分かれする
  • 原人になる(二足歩行をする)
  • 言葉を得る(口呼吸が出来るようになる)

という感じになります。

この進化の過程を踏まえて、人間以外の哺乳類もきちんとした免疫系を持っていることを考えると、

私たち人類が口呼吸が出来る身体的構造をGetしたのは、免疫系(免疫システム)を得た時点よりも「だいぶ後」になってから

であるはずです。

このように考えますと、

口呼吸が出来る身体の仕組みは、言わば「後付け」

であって、免疫系などの身体の他の部分・機能が、口呼吸に対応していない可能性は十分にあると言えます。

読み進めて頂ければ分かりますが、口呼吸は、実際に人体の免疫システムにかなりの悪影響を及ぼしています。

つまり、

口呼吸に対応できるように、人間の身体は出来ていない

ということです。

今後、人間が進化していけば、口呼吸に対応した身体構造・免疫系になる可能性は十分にありますが、

私たちが生きている間には、当然ながら無理だと思います。

1-3. 口呼吸で身体の免疫系が弱るとアトピーになる

では、口呼吸は、人体の免疫系(免疫システム)にどのようなダメージ・悪影響を与えているのでしょうか。

具体的に見ていくことにします。

まずは、哺乳類に共通する呼吸法である「鼻呼吸」が、いかに優れているか?という点からお話します。

1-3-1. 意外にも、鼻は多機能型の「人体防衛装置」だった

人体の健康維持のために、肝臓や腎臓、小腸・大腸といった器官が重要なのは理解できますが、

鼻も同様に健康維持(生命維持)に重要な部分であることは、あまりイメージが湧きません。

でも、鼻が持つ機能は、大げさではなく、ヒトの健康維持にとても重要なものなのです。

具体的には、

  • 鼻の内部が空気のろ過装置になっていて、ばい菌やホコリ・アレルゲンの体内侵入を防いでいる。
  • 鼻に侵入した異物は、鼻水によって体外に排出される。
  • 吸った空気を加湿することで、喉を守り、ばい菌・ウィルスの繁殖を防ぐ。
  • 鼻の奥にある扁桃腺(咽頭扁桃)によって、ばい菌や異物が無害化・除去される。

というような役割を鼻は持っています。

いずれの機能も、口は持っていません。

ヒトは、口呼吸が出来るようになるまでは、他の哺乳類と同じようにずっと鼻呼吸のみで生きてきたわけですから、

鼻呼吸に適応するように、身体の仕組み・機能が発展していったのです。

一方、ヒトが口呼吸を始めたのは「ごく最近」ですから、口呼吸に対応するような身体の仕組みにはなっていないのです。

1-3-2. 口から空気を吸うと、異物がダイレクトに侵入する

このように、鼻には「空気清浄機能」「鼻水による異物の排出」「加湿機能」などの有効な機能が備わっています。

鼻から空気を吸うと、「生体防衛ライン」とも言えるこのような装置を通過することで、その空気からばい菌や異物がきちんと除去されるわけです。

一方、口にはこのような有効な機能はありません。

ですから、口から空気を吸ってしまうと、その空気はせっかく人体に備わっている「生体防衛ライン」を通らず、ばい菌や異物がダイレクトに喉に届いてしまいます。

 

さらに、身体の免疫にとって重要な役割を持つ扁桃腺ですが、これには何種類かあって、

  • 鼻の奥にある耳管扁桃・咽頭扁桃という扁桃腺は、空気中の異物を無害化(消化)できる。
  • 一方、口の奥にある口蓋扁桃・舌扁桃という扁桃腺は、空気中の異物に対してほとんど反応しない。
    ※食べ物の中にあるばい菌は消化して除去してくれます。

という特徴を持っています。

つまり、鼻の奥で待ち受けている扁桃腺は空気中の異物をやっつけられるけれど、口の奥で待ち受けている扁桃腺は空気中の異物をスルーしてしまうということです。

前述のように、ヒトは、その進化の過程のほとんどを鼻呼吸のみで過ごしてきました。

口から空気が入ってくるようになったのは最近のことで、それまでは口からは食べ物だけしか入ってこなかったわけですから、

口の奥に位置する扁桃腺が食べ物の中のばい菌の処理に特化していて、空気中のばい菌・異物に対応できないことは、ある意味当たり前のことなのです。

 

少し話が小難しくなりましたが、要するに、

口呼吸では、扁桃腺による空気中のばい菌・異物の消化・排出が行われない

ということです。

 

まとめると、口呼吸で空気を吸ってしまうと、

  • せっかく鼻に備わった空気清浄機能などを使えず、ばい菌や異物がダイレクトに喉に到達する。
  • 口の奥にある扁桃腺は、そのばい菌や異物を除去することが出来ない。

という、人体にとってかなりマズイ事態が起こってしまうのです。

1-3-3. 口呼吸によって扁桃腺が弱り、身体の免疫系が弱っていく

口呼吸によって入った空気は、加湿されないままに喉奥に到達しますから、喉奥に位置する扁桃腺が乾燥してしまい、その機能が弱ってしまいます。

さらに、その空気中にはばい菌・ウィルスがそのまま残っていますから、乾燥した扁桃腺でばい菌が繁殖してしまうことになります。

問題は喉奥の扁桃腺にとどまらず、鼻の奥の扁桃腺まで乾燥していき、ここもばい菌の温床となっていきます。

最終的には、扁桃全体が乾燥してばい菌が繁殖した状態に陥ってしまうのです。

本来ならばい菌を処理・除去する役割を持つ扁桃腺が、ばい菌の温床になってしまうのですから、

当然のごとく、その免疫機能は大幅に低下していきます。

このことが、身体全体の免疫系を弱体化させていき、アレルギーという免疫病を発症・悪化させてしまうことに繋がっていくわけです。

 

アトピー性皮膚炎の方は、肌の保湿機能が遺伝的に弱く、アレルギーが肌に出やすい体質です。

ですから、身体の免疫系が弱まったとき、その影響が真っ先に皮膚に炎症として出てしまいます。

つまり、アトピー性皮膚炎の発症(悪化)です。

 

まとめますと、

口呼吸では、ばい菌・異物の侵入を防げないばかりでなく、ばい菌を除去する機能を持つ扁桃腺を弱らせ、最終的には身体の免疫系が異常状態に陥って、色々なアレルギー疾患(免疫病)を引き起こす。

遺伝的に肌の保湿能力が弱い体質(アトピー体質)の場合、それが皮膚炎として出るため、アトピー性皮膚炎が発症・悪化してしまう。

のようになります。

かなり大ざっぱに言えば、

口呼吸だと、ダイレクトにばい菌や異物が身体の中に入るから、扁桃腺が弱る。扁桃腺が弱ると身体の免疫系も弱る。免疫系が異常状態になると、アトピー性皮膚炎になる。

という感じです。

以上が、口呼吸がアトピー性皮膚炎の原因となる仕組みです。


【Sponsored Link】




 

2. 管理人が口呼吸を直した結果、アトピーはどうなったか?

さて次に、

口呼吸の習慣が根強かった管理人が鼻呼吸に変えてみたら、アトピー性皮膚炎はどうなったか?

という点についてお話したいと思います(鼻呼吸に変える方法については別の記事でご紹介します)。

まず結論から言いますと、アトピー性皮膚炎は大幅に改善しました。

具体的には、「心当たりが無いのに、突如として痒くなる」といったコトが起こらなくなりましたし、皮膚炎の治りも早くなりました。

また、アトピーを悪化させる行動(食べ物や睡眠不足など)をしてしまった場合でも、皮膚炎として出てくることがかなり少なくなりました。

ただ、口呼吸を改めて鼻呼吸に直した時期には、それ以外にも色々なアトピー悪化原因の除去をしていましたから、

これらの改善点の全てが、鼻呼吸に変えたことによるものではないかもしれません。

しかし、鼻呼吸の習慣に変えたことで、アトピー性皮膚炎は全体として改善していったということは間違いないと思います。

 

さらに、アトピー性皮膚炎は改善だけではなく、「風邪をひきやすい」という私の悩みが解消される、という思わぬメリットもありました。

以前の私は、「月一で風邪をひく」といった感じで、友人には「お前いつも風邪引いてんな・・・」みたいにからかわれていました。

それが、ほとんど風邪を引かなくなったのです。

これはほぼ確実に、鼻呼吸に変えることで口呼吸の弊害が無くなったからだと思います。

思い返すと、私は常に扁桃腺が腫れている状態で、触ると痛いくらいの時も多かったです。

これは、口呼吸によって扁桃腺でばい菌が繁殖していたんだと思います。

3. まとめ

以上のように、

口呼吸がアトピーを悪化させるのには、かなり妥当と思える理論的根拠がある

というのが私の考えです。

さらに、私の体験として、口呼吸の習慣を改めて鼻呼吸を徹底することで

  • アトピー性皮膚炎が改善した。
  • 風邪を引きにくくなった

という明らかな効果が実感出来ました。

ですから、

アトピーを治していくためには、口呼吸の疑いがある場合には鼻呼吸に直すことがかなり有効

であると私は考えます。

 

ただ、口呼吸の人が鼻呼吸の習慣を定着させるのは、実は結構難しいです。

でも、口呼吸の弊害の大きさを考えますと、その苦労をする価値は十分にあります。

焦らずに少しずつ、鼻呼吸に切り替えていく工夫をしていきましょう。

そうすれば、段々とアトピー性皮膚炎も良くなっていくはずです。

【参考文献】

『「赤ちゃん」の進化学 子供を病気にしない育児の科学』
西原克成 著(日本教文社)


【Sponsored Link】




 

▼ 読むとアトピー完治までの道筋が分かります ▼

1
【安全・着実なアトピー治療】アトピー完治までの7ステップ

アトピー性皮膚炎は治りにくいと言われていますが、きちんとした治療手順を踏めば治す ...

2
あなたはどれ?自分のアトピー悪化原因が分かるチェックリスト

アトピー性皮膚炎を治すためには、 ご自分のアトピーを悪化させている原因は何か? ...

 Category: アトピー悪化原因の特定・除去