温泉はアトピーに良くない?皮膚炎悪化に繋がる4つの理由

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アトピー治療として温泉治療(湯治)をされる方も多く、実際にアトピーが治った・改善された方もかなりいると思います。

ですから、一般的には、「温泉はアトピーに良い」「温泉にはアトピーを治す効果がある」と考えられているかもしれません。

でも一方で、

  • 旅行先で温泉に入ったらアトピーが悪化した
  • 温泉治療にチャレンジしたらかえって悪化した

という体験をされる方も多いはずです(私もその一人です)。

そこで、この記事では、

温泉に入るとアトピーが悪化することがある(多い)理由

についてお話したいと思います。

Photo by Chris 73 / Wikimedia Commons, CC 表示-継承 3.0


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1. 温泉がアトピー悪化に繋がる4つの理由

温泉に入るとアトピーの状態が悪化することがあるのは、

  • 温泉の有効成分が皮膚への刺激となる
    皮膚バリア機能の低下したアトピー肌では、温泉成分の刺激をもろに受けてしまいます。
  • そもそも、その温泉が身体に合っていない
    温泉が体質に合わないというケースです。
  • お湯に含まれる塩素が皮膚への刺激となる
    循環ろ過方式の温泉には塩素が使われています。
  • 皮膚で細菌感染が起こる
    温泉のお湯には細菌が繁殖していることがあります。

のような4つの理由が大きいと考えられます。

順番に少し詳しく見ていきましょう。

1-1. 温泉成分が皮膚への刺激となるから

アトピーでない人、アトピー体質でも皮膚炎の無い状態の人であれば、温泉に入っても皮膚に問題が生じる危険性は小さいです。

一方、アトピーの皮膚炎がある状態で温泉に入ると、少なからず刺激を感じるはずです。

泉質にもよりますが、お湯に入った瞬間に激痛が走るような温泉もありますよね。

 

アトピーの場合、皮膚に炎症や掻き壊しの傷、びらん面があって、その部分の皮膚のバリア機能はかなり失われています。

バリア機能が低いため、健康な皮膚であれば通過しないような温泉成分も、アトピー肌だと簡単に入ってきてしまうのです。

温泉成分に限らず、異物が皮膚から侵入すると炎症や痒みの原因となりますが、温泉成分には刺激が強いものが多いため、さらにアトピーが悪化する危険が高いと言えます。

 

アトピー対策として保湿をきちんとしている場合、普段は保湿剤で皮膚のバリア機能が補われているため、ホコリ・ダニなどの異物の侵入を防ぐことが出来ています。

でも、温泉に入ったときには保湿剤によるバリア機能は無いですから、温泉成分という「異物」の悪影響をもろに受けてしまいます。

このことが、温泉でアトピーが悪化してしまう最も大きい理由だと思われます。

1-2. その温泉が身体・肌に合わないから

温泉は、アトピー性皮膚炎に限らず、様々な病気の治療に使われています。

温泉には体調を変える効果効能があるからです。

温泉による体調変化は、良い方向に向かうだけではなく、悪い方向に向かうこともあります(いわゆる「湯あたり」)。

アトピー体質の場合、体調の悪化は皮膚炎として出やすいですから、温泉で体調が変化したことをキッカケとして何らかの皮膚トラブルが起こる危険性があります。

皮膚に炎症や掻き傷が無く入浴時に特に刺激を感じなかった場合でも、皮膚炎が起こってしまうことがあるのは、このような体調変化もその理由だと思います。

1-3. 温泉に含まれる塩素が刺激となるから

温泉には、源泉掛け流し方式と循環ろ過方式の2種類がありますが、循環ろ過の温泉では、お湯を衛生的に保つために塩素が使われています。

これは、塩素の臭いに敏感な方であれば一発で分かるような濃度でして、水道水の残留塩素などに比べてかなり濃いのが普通です。

塩素には強い酸化力があって皮膚にダメージを与えてしまうので、プールの塩素と同様にこのような温泉の塩素もアトピーの悪化原因となってしまいます。

1-4. 皮膚で細菌感染が起こるから

温泉は不特定多数の人が入りますから、ご自宅のお風呂に比べてどうしても雑菌が多く繁殖してしまいます。

アトピーの状態がひどい場合、細菌感染が起こりやすくなっていますから、温泉に浸かると皮膚に細菌がついて繁殖してしまうリスクがあります。

黄色ブドウ球菌などの細菌が皮膚で繁殖すると、アトピーは悪化して治りづらくなってしまいます。

このような細菌感染も、温泉でアトピーが悪化する理由の1つです。

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また、アトピーが重症化していてびらん面が多くあるときに、運悪く危険な細菌(A群溶連菌など)が繁殖している温泉に入ると、アトピーの悪化だけでなくさらに重大な問題が起こることがあります。

皮膚のびらん面から侵入した細菌が体中に広がって、敗血症などの重い合併症が起こるからです。


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2. まとめ:温泉でアトピーを悪化させないために

以上のように、温泉でアトピーが悪化してしまうのは、

皮膚の湿疹・掻き壊し部分・びらん面に、温泉のお湯が触れること

が原因です。

ですから、アトピーの状態悪化や細菌感染を防ぐためには、温泉の入り方に気を付ける必要がありますし、

アトピーの状態は酷いときには、温泉に入るのを避けた方が良いケースもあるはずです。

アトピーを悪化させない、アトピーでもお湯がしみない・痛くない温泉の入り方については、別の記事でご紹介したいと思います。


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