【1口30回噛む】胃腸への負担を減らしてアトピー改善

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胃腸をいたわるとアトピーが改善する理由

「健康のためには、食事は腹八分目。」とよく言われますが、

胃腸をいたわることは、アトピー性皮膚炎の改善のためにも重要なポイントです。

胃腸への負担が大きいとその消化能力が低下してしまい、それがアトピーの悪化に繋がってしまうからです。

この記事では、

  • アトピー性皮膚炎と胃腸の状態の関係性
  • 胃腸への負担を減らすための具体的な注意点

についてお話したいと思います。


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1. 胃腸への負担を減らすとアトピーが良くなる理由

胃腸への負担を減らすこと・胃腸をいたわることが、どうしてアトピー性皮膚炎の改善に繋がるのでしょうか?

それは、毎回の食事で摂った食べ物の消化不足がアトピー性皮膚炎の原因の1つになっているからです。

十分に消化分解されなかったタンパク質が体内に吸収されると、アレルギー反応が起こることがありますし、

アレルギー反応に限らず、胃腸の消化能力を超えた量・カロリーの食べ物が体内に入ってくることがアトピーを悪化させているという指摘もあります。

ここで、「油の摂り過ぎ・肉の食べ過ぎがアトピーの原因である」と指摘されている永田良隆医師の書籍から、一部引用します。

アトピーの痒みは不適切な食べ物を皮膚に排出する防衛反応

この方式においては、アトピー性皮膚炎の痒みと湿疹(皮膚に噴き出している吹き出物)は、体が余計なものを体外に排出したがっている「体の防衛反応」と解釈できます。そう考えると、アトピー性皮膚炎の深い謎が解けていきます。

(中略)

基本は、体に合わない、あるいは消化分解できないほどの量の食べ物が入ってきた時に、それを排出しようとする防衛本能が、まず、痒みの源として皮膚に噴き出し始めるのです。

引用元:『アトピーは和食で治せ!』p24,25
永田良隆(著) 角川oneテーマ21

アトピー性皮膚炎を悪化させる原因は食生活だけではありませんが、「お肉を食べ過ぎない」・「油を摂り過ぎない」というポイントを抑えた食生活に変えることは、私が実際にアトピーを治す上で特に気をつけたポイントです。

永田医師のアトピー治療本では、肉・油を控えた食生活がどうしてアトピー性皮膚炎を改善させるのか?その理論的根拠と、具体的な食事の注意点・献立例について知ることができます。

 

さて、アトピーの方であれば、「痒みが出るかもしれない」という類の食事メニューがあることを理解できると思います。

それは人によって異なりますが、ある程度共通しているはずです。

例えば、ステーキ・とんかつ・唐揚げ・ハンバーガー…などといった、高タンパク・高カロリーで油の量が多い食べ物です。

そして、なぜこれらの食べ物がアトピーを悪化させてしまうか?を簡単に言えば、消化されにくいからです。

お肉の食物アレルギーではなくても、食べ物の消化が不十分だと、アトピー性皮膚炎が悪化してしまうということです。

 

アレルギーの血液検査の結果で牛肉・豚肉・鶏肉について陰性であっても、一般的に肉の食べ過ぎはアトピーの悪化に繋がります。

これは、IgE抗体が関連するアレルギー反応とは別のメカニズムで皮膚に炎症が起こるのだと思われますが、正確なメカニズムは判明していません。

色々と調べてみた結果、考えられるアトピー悪化の仕組みとしては、

  • 分解が不十分なタンパク質が吸収されることで、少なからずアレルギー反応が起こっている。
  • 未消化のタンパク質・油(脂)が腸内の悪玉菌の繁殖に繋がり、それが皮膚炎に繋がっている。

というモノが挙げられますが、ハッキリと断言出来る状況にはありません。

 

こう書くと、「仕組み・理由が判明していないものは信じられないわ…」と思われるかもしれません(私もそのタイプです)。

でも、私たちがアトピー性皮膚炎を治すために必要なことは、正確なメカニズムを知ることではなく、実際にアトピーを改善するための対策を知ることであるはずです。

例えば、「これから1ヶ月、朝食はハンバーガーセット、昼はとんかつ定食、夜はステーキを食べて下さい。」と言われたら、ゾッとしますよね。

「確実にアトピーが悪化する!」と直感すると思います。

それは、高タンパク・高カロリー・油の多い食事がアトピーを悪化させることを、体感的に分かっているからです。

その感覚をアトピー治療に繋げると、「胃腸をいたわる」という対策になります。

1-1. 同じ食生活でもアトピーになる人ならない人がいる理由

上で例に挙げた、確実にアトピーを悪化させる食事メニュー(朝:ハンバーガーセット、昼:とんかつ定食、夜:ステーキ)を続けても、全く皮膚にトラブルが現れない人っていますよね。

なぜ、同じ食生活を送っても、アトピーになる人・ならない人がいるのでしょうか?

これは、

  • 胃腸の消化能力
  • 腸粘膜のキメの細かさ

が人によって異なるから、と言われています↓

兄弟が複数いても、アトピーになる子とならない子がいるのは、どうしてですか?とお母さんから質問を受けます。

これは大変難しい問題です。現時点で、正解はありません。

主に二つのことを推測しています。

一つ目は消化能力の問題です。つまり、高タンパク質で高カロリーな食品を十分処理できないタイプの人に発生しやすいということです。

二つ目は腸の粘膜のきめの問題です。何らかの原因で腸粘膜のきめが粗くなって、タンパク質の大きな分子が消化管から血液に用意に通過していることです。最近、腸内最近の善玉菌として、乳酸菌が注目されていますが、ひょっとして腸の粘膜とも関連があるかもしれません。

今後の研究を待ちたいと思います。

引用元:同上 p26

つまり、

消化能力が低いとアトピー性皮膚炎になりやすい

ということです。

消化能力の低さは、遺伝的な要因ももちろんありますし、食生活の乱れによって一時的に低下しているケースもあると考えられます。

 

遺伝的に胃腸が弱くて消化能力が低い人は、大昔から一定数いるはずです。

でも、アトピー性皮膚炎が急激に増えてきたのは、戦後になってから(特に高度経済成長期以降)です。

これは、戦後になって日本人の食生活が急激に欧米化していったからです。

つまり、戦前の「胃腸が弱い人」は消化のしやすい和食を食べていたのに対し、現在の「胃腸が弱い人」は消化しづらい洋食がメインの食生活になっているために、食べ物の消化が不十分になって、アトピーの発症・悪化に繋がっているということです。

1-2. 胃腸の消化吸収能力を改善するとアトピーが良くなる

以上が、胃腸の消化能力が低いとアトピー発症・悪化に繋がる理由です。

逆に言うと、

  • 胃腸の消化能力を向上させる
  • 消化しやすい食事に変える

という対策を取れば、アトピー性皮膚炎の悪化に歯止めがかかり、アトピーが改善していきます。

実際わたしは、胃腸の負担にならない食生活に変え、腸内環境の改善のための対策をした結果、アトピー性皮膚炎は劇的に改善していきました。

また、上で引用した書籍の著者である和田医師の病院(下関市立市民病院)は、胃腸への負担の少ない和食による食事療法によって、1万人以上のアトピー患者の治療実績をあげています↓

そして、次第に完成させたこの方法で、これまでに1万例以上の症例において、ほぼ満足のいく結果を得ることが出来ました。

その治療法の一歩目は、基本として「日々の食事を伝統の和食に戻す」という、誰でもできる簡単なこと。ここからアトピー治療を実践してもらうことです。

引用元:同上 p23

2. 胃腸をいたわるために今日から実践できること

さて、胃腸への負担を減らして消化能力を高めることがアトピー改善に繋がるとして、胃腸をいたわるためには、どのようなことをすればいいのでしょうか。

そこまで特別なことをする必要はありません。

具体的には、

  • 噛む回数を多くする。
  • お肉料理の頻度を減らす。
  • 腹八分目で食事を終える。
  • 冷たい飲み物を飲み過ぎない。

のようなポイントを抑えればOKです。

2-1. 1口30回以上噛んで、消化の手助けをする

子供の頃、「よく噛みなさい!」とお母さんから言われたことはないでしょうか?

子供の頃は「うるさいなー」と思ってしまいがちですが、実は「よく噛む」ことは健康のためにとても重要なポイントです。

アトピー改善の観点からも、もちろん重要です。

それは、噛む回数を増やすことで食べ物が消化しやすくなって、胃腸への負担が確実に減るからです。

噛む回数については、1口あたり30回以上噛むというのが目安として説明されることが多いです。

実際に試してみると分かりますが、1口30回以上噛むというのは、結構面倒くさいと思います。

でも、口の中で食べ物がしっかりと細かくなっていることに気づくはずです。

 

まずは、普段の食べ方で食べてみて、自分が1口何回くらい噛んでいるのか?を調べてみてください。

たぶん、30回には程遠いと思います(私の場合はそうでした)。

 

ですから、1口30回以上噛むというのは、多くの場合、かなり意識しないと達成できない回数だと思います。

ただ、「30回以上噛むようにする」と意識しても、無意識に早く飲み込んでしまうことが多いと思いますし、途中で面倒になってやめてしまうケースもあると思います。

そこで私がオススメしたいのは、

口に食べ物を入れたら、手をテーブルに置く

という対策です。

「口に食べ物を入れたら、そのつど箸を置く」というような実践方法が紹介されることがあります。

確かにこの方法ですと、30回以上噛むまで箸が持てないので、自然と噛む回数を守ることが出来ます。

でも、正直面倒くさいです。それに、一緒に食事をしている人に不審がられることもあると思います。

同じような考えで、箸を置くのではなく、箸を持ったまま手元をテーブルに置くようにするだけでも、噛む回数のルールを守りやすくなります。

この方法ですと、箸を置くほど面倒くさくありませんし、他人から不審がられることもありません。

肘をつくのはマナー違反ですが、手元をテーブルに置くことはマナー的にも問題はないはずです。

 

私の場合、「良く噛むことは健康に良い」ということは結構前から知っていたのですが、多く噛もうと気をつけてもなかなか長続きしませんでしたが、

テーブルに手元を置くという方法を取り入れてから、噛む回数をしっかりと増やすことが出来ました。

是非参考にしてみてください。

2-2. お肉料理・油もの料理を控える

肉を食べ過ぎない、油を摂り過ぎないという注意点は、アトピー改善のためには外せないポイントです。

これらがアトピーに悪い理由にはいくつかありますが、「消化に悪いから」というのも1つの理由です。

同じ動物性タンパク質でも、お肉の方がお魚よりも消化しにくいと考えられています。

このことは、油たっぷりのお肉料理と脂の乗ったアジの開き、どちらを食べた後のほうが胃もたれするか?を想像すると一発で分かると思います。

アジの開きを食べて胃もたれする方はほとんどいないはずですが、ステーキや焼き肉を食べたあとに胃もたれする方は多いです。

同様に、油の少ない料理と脂っこい料理、どちらが胃腸に優しいか?といえば、前者です。

 

胃腸への負担を減らして、消化能力を一定水準以上にキープするためには、食事のメニューも胃腸への負担とならないようなものに変えていくことが必要ということです。

更に詳しく

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2-3. 満腹になるまで食べずに腹八分目で食事を終える

ことわざではないのかもしれませんが、「腹八分目で食事を終える」のが健康のために良いというのは、古くから言われてます。

これは、胃腸への負担を減らすことが健康に繋がるからです。

ここまでお話してきましたように、胃腸への負担を減らすことはアトピー改善に繋がります。

アトピー改善のためには、毎回の食事で満腹になるまで食べるのではなく、腹八分目で食事を終えることが大切です。

 

とはいえ、「お腹いっぱい食べたい!」というのは人間としての本能だと思いますから、腹八分目で食事を終えるのはかなり難しく感じるかもしれません(私はそうでした)。

そこで、ご参考までに、私が腹八分目で満足できるようになった方法をご紹介します。

それは、「ゆっくりと食べること」です。

食事のスピードと満腹感には結構関連性があります。

おなじ量を食べても、

  • 食べるのが早いと、満腹感を感じにくい
  • ゆっくり食べると、満腹感を感じやすい

ということです。

満腹感を感じる/感じないには、時間の経過が関係しているのは間違いないと思います。

例えば、外食で「もう少し食べたいなー」と思ってもう一品追加注文したとき、その料理が来たときには既に満腹になっている、という経験はないでしょうか。

このことは、時間の経過が満腹感と関係している証拠と言えると思います。

 

1口30回以上噛むことをある程度守ると、自然とゆっくりとした食事ペースになりますから、満腹感を得やすくなります。

結果、これまでよりも食事の量が減って、無理なく「腹八分目」で満足できるようになります。

「食べる量を減らす」と考えるとシンドいですが、「噛む回数だけ気を付ける」と考えるとそこまで負担にはなりません。オススメの方法です。

2-4. 冷たい飲み物を控える

胃腸をいたわるための最後のポイントは、冷たい飲み物を飲み過ぎないということです。

人間もそうですが、哺乳類は外気温が低下すると、その活動量が低下します。

同じ理屈で、人間の臓器も温度が下がると活動が鈍ると言われています。

こう考えると、冷たい飲み物を毎日たくさん飲むと、胃腸が直接冷やされてその働きが鈍ってしまいます。

そして、胃腸が冷えて消化能力が落ちるとアトピーの悪化に繋がってしまうことは、ここまでお話しました通りです。

特に夏場は冷たい飲み物が欲しくなりますが、毎日何本も冷たいペットボトル飲料を飲むなど、飲み過ぎにならないように気を付けることが大切です。

夏場の水分補給は大切ですが、出来るかぎり常温に近いお水やお茶を飲むようにすると良いと思います。

私の場合は、自宅のウォーターサーバーの常温水をペットボトルに入れて携帯しています。


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3. まとめ

もしかしたら、

胃腸をいたわるだけで、本当にアトピーが改善するの?

と思われるかもしれません。

でも、「人間の身体は全て口に入れたものから出来ている」というコトを意識すると、納得できるかもしれません。

口から入れた食べ物はそのままでは使えず、いったん分解しないと身体の材料として使えません。

その分解がきちんと出来ないのであれば、身体にいろいろな不具合が出てくるのは、ある意味当たり前ではないでしょうか。

アトピー体質の場合、それが皮膚に出てしまうということです。

 

胃腸をいたわると、アトピーだけではなく身体全体の体調が上向いていく実感が得られると思います。

食事メニューを変えるのは抵抗を感じるかもしれませんが、

1口30回以上噛むように気をつけて、腹八分目で食事を終えるようにする

というポイントは今日から実践できますし、失うものは特にありません(時間くらい)。

これを1週間も続けると、体調は変わってくると思います。

是非取り入れてみてください。


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