アトピー性皮膚炎を悪化させる食べ物一覧(理由も解説)

 投稿日    最終更新日 2016/07/03

baby09

アトピー性皮膚炎を治すためには、ご自分のアトピーを悪化させている原因を取り除いていき、皮膚炎が出にくくしていくことが必要です。

このアトピー悪化原因の特定・除去のための生活改善の中で、最も影響が大きいものが「食事」です。

食物アレルギーになっている食べ物を避けるのはもちろん、アレルギーになっていない食品の中にも、アトピーを悪化させる食べ物が多く含まれています。

アレルギー食品についてはみなさん気をつけますから問題にはならず、むしろその他のアトピーを悪化させてしまう食べ物の悪影響の方が大きい場合が多いと思います。

そこでこの記事では、

アトピー性皮膚炎を悪化させてしまう食べ物・飲み物

について一覧でまとめ、なぜ悪化するのか?という理由についてもお話したいと思います。


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1. アトピーを悪化させる食べ物は一生食べられないのか?

まず、最初に確認しておきたいことは、強い症状が出る食物アレルギー品目でない限り、

アトピーを悪化させる食べ物は、「一生食べてはいけない」というものではない

ということです。

「これからずっと、一切食べてはいけない!」というルールではなく、もっと気軽に考えても良いと私は考えます。

例えば、

  • アトピー性皮膚炎の状態が酷いとき
    → これらの食品を徹底して避ける。
  • アトピーの皮膚炎が綺麗になり、落ち着いた段階
    → 「時々食べてもOK」というルールにする。
  • 「食べても大丈夫」な食品を少しずつ探す。
    ※ アトピーに悪い食べ物でも、問題が起こらないこともあるため

というようなイメージで食事について気をつければ、そこまで負担にならず、アトピー性皮膚炎の症状も悪化しないという結果が得られると思います。

2. アトピー性皮膚炎の悪化に繋がる食べ物・飲み物一覧

まず、アトピー性皮膚炎を悪化させやすい食べ物・飲み物を、箇条書きで一覧にしておきます。

各食品をクリックタップすると、詳しい説明の部分に飛びます。

の数(1個~3個)で悪影響の大きさを表しています。

アトピー関連書籍の内容や私の実体験を元に評価したもので、参考にして頂きたいですが、必ずしも正しいとは限りません。

この「アトピーに悪い食べ物一覧」のなかで、特に気をつけていなかった食品がある場合、今後それを避けることでアトピーは改善していくことが期待できます。

では、それぞれの食品について、「なぜアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうのか?」その理由を簡潔にお話したいと思います。

2-1. 脂の多いお肉

お肉の食べ過ぎは、確実にアトピー性皮膚炎に悪影響を及ぼします。

その理由は、主に

  • あぶら(脂・油)の摂り過ぎとなる。
  • 動物性の油脂や未消化のタンパク質が悪玉菌のエサとなり、悪玉菌が増える。
  • 未消化のタンパク質が胃腸内で増え、アレルゲンとなる。

の3つです。

まず、動物性の脂は酸化しにくいとはいえ、加熱調理する限り、少なからず熱酸化を受けます。

この「酸化した油(過酸化脂質)」が、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因になります(詳しくは次のセクションでお話します)。

また、動物性の脂は腸内の悪玉菌の大好物でして、悪玉菌の増加によって腸内環境が悪化します。

腸内環境を良好に保つことはアトピー改善にとても重要なことで、脂身の多いお肉を食べるとアトピーは治りにくくなります。

お肉が好きな場合、どうしても食べ過ぎてしまいますから、どうしても摂取する油の量も増えてしまいます。結果、アトピーが悪化してしまうのです。

 

次に、お肉のタンパク質は消化しにくいという問題点があります。

お肉のタンパク質が全て、アミノ酸や小さなペプチドまで消化分解されるのであれば、問題は起こりません。

でも実際には、一部のタンパク質は未消化のまま吸収されたり、腸内にとどまります。

未消化のまま吸収されたタンパク質は食物アレルギーの原因となりますし、腸内にとどまったタンパク質は悪玉菌のエサとなりその増殖に繋がってしまいます。

そして、重要な事は、「アレルギー体質の場合、タンパク質の消化分解能力が低い可能性が大きい」ということです。

タンパク質の消化分解能力が高く、きちんとタンパク質を分解できるのであれば、食物アレルギーになる危険性が低いということです。

逆に言えば、食物アレルギーがあるということは、タンパク質の消化分解能力が低いということが言えます。

つまり、アトピーの人はお肉のタンパク質をきちんと分解することが出来ないから、結果として皮膚炎に繋がっているということです。

 

もちろん、動物性タンパク質は身体の健康・精神の健康の両方にとって、必要不可欠な栄養ですが、

動物性タンパク質はお肉ではなく魚介類で摂ることが出来ます。

とはいえ、完全にお肉を断つ!というのは非現実的です。

アトピー性皮膚炎を治していく意味では、

  • 肉料理の回数を減らす(週1回程度など)
  • 脂身の少ない部位のお肉(赤身肉やササミなど)を選ぶ

などの食べ方にするのが現実的だと思います。

 

肉料理の回数は徐々に減らしていくことがポイントです。無理をしてはいけません

例えば、

  • これまでほぼ毎日お肉料理を食べていた。
    → 2日に1回に減らす。
  • 2日に1回食べていた。
    → 週2回までに減らす(1回は赤身肉などにする)。
  • 既に気をつけていて、週1回程度しか食べていない。
    → 肉の部位を変える。食用油を使わない調理法にする。

というような減らし方が、無理なく減らすうえでは効果的になるはずです。急に激減させると、続きません。

2-2. 酸化した油を含む料理

フライドポテトやフライドチキンなどのファストフード、とんかつや唐揚げといった揚げ物料理、スナック菓子、油っこい中華料理などなど、酸化した油を含む食品はとても多いです。

なぜ多いのかといえば、それが美味しくて人気があるからです。

でも、アトピーを治していくためには、酸化した油を含む食品は出来るだけ避ける必要があります。

それは、酸化した油を食べることは、食物アレルギーの食品を食べるのと同じ結果に繋がるからです。

つまり、アレルギー反応が出るのです。

 

ハンバーガーセットやファミレスのお肉料理、悪い油を使ってそうな中華料理を食べたあと、意味不明な痒みや湿疹が出たことはないでしょうか。

その痒みや湿疹の原因として考えられるのが、酸化した油と料理のタンパク質が反応して生じた「蛍光性タンパク質」によるアレルギー反応です。

わざわざ食物アレルギーが起こる食べ物を食べていては、痒みや湿疹の程度は減ってくれません。

ハンバーガー&ポテトセット、食用油で揚げた料理・多量の油で炒めた料理、スナック菓子などは、アトピーを確実に悪化させる食品です。

そもそも、アトピーでなくても健康のためには摂らない方が良い食べ物ですから、極力避けるようにしましょう。

現段階でアトピーが酷い状態の場合には、酸化した油については完全に断つことをオススメします。

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2-3. 甘いお菓子(砂糖)

甘いお菓子に含まれる多量の砂糖は、アトピー性皮膚炎を悪化させてしまいます。

砂糖を断つとアトピーは改善する」というのは、私の実体験でも確認できましたが、これには

  • 大量の砂糖が体内に入ることで、一時的に血液が酸性になること。
  • 糖分が血液中で急上昇し、体内でメイラード反応が起こること。

のようなメカニズムが指摘されています。

これらの仕組みに加えて、砂糖の過剰摂取による精神的なストレス増加も、アトピー悪化につながっていると私は考えています。

砂糖がたくさん使われた甘いお菓子や菓子パンを食べると、一時的に血糖値が急上昇し、その後急降下します。

詳しいメカニズムは別の記事で紹介しますが、血糖値の乱高下は、メンタルにとって重大な悪影響を及ぼすことが分かっています。

実際、うつ病の原因の1つとして、砂糖の過剰摂取を指摘する精神科医は多いです。

うつ病までいかなくても、甘いものを食べないと「なんだかイライラする・・・」という精神状態になってしまいます。

 

アトピー性皮膚炎の状態が精神状態の良し悪しと密接にリンクすることは、アトピーに苦しんだことがある方であれば分かると思います。

砂糖の摂り過ぎは、精神面でもアトピー性皮膚炎の改善の足かせとなってしまうのです。

 

ですから、「砂糖を含むものは一切食べないようにしましょう!」と言いたいところですが、それは現実的ではありません。

お肉と同様、少しずつ減らしていく方針で、最終的には「甘いお菓子は自分からは食べない」という状態まで持っていくのが良いと思います。

つまり、お酒と同様、甘いお菓子も「付き合い程度(月1,2回くらい)」がベストということです。

 

ちなみに、近代以前の社会では、砂糖は嗜好品もしくは医薬品の扱いで、かなりの貴重品だったそうです。

つまり、砂糖が一般大衆の口には入ることは無かったのです。

人体には糖類は欠かせませんが、これは砂糖ではなく、食事に含まれるでんぷん質などで十分な量を摂ることができます。

このように、「砂糖は生きる上で不必要」という事実を知っておくと、「月1,2回程度にとどめる」というルールを守りやすくなると思います。

 

・・・と、偉そうに話している私ですが、以前は重度の「砂糖中毒」でした。

仕事のストレスからか、終電で辿り着いた最寄り駅の深夜のコンビニで、甘いゼリーと菓子パンを2つ買って毎日食べていました。

その結果は、さらなるストレスとイライラ状態の継続。アトピー性皮膚炎の状態も最悪でした。

最終的には、うつ病を発症して会社を休職するハメになりました。

もちろん、砂糖だけがその原因ではなくてもっと複合的だったと思いますが、砂糖の過剰摂取が大きな原因の1つであったことは確かです。

今では、砂糖はほとんど摂っていませんし、特に欲しいとも思いません。

砂糖を断って(減らして)しばらくすると、自然と甘いものが欲しくなくなります。

「甘いものが大好きだから、我慢できないと思う。。。」という場合には、そんなに難しく考えず、少しずつ量や頻度を減らしていく方針でいきましょう。

2-4. 食品添加物を多く含む加工食品

コンビニ弁当やレトルト食品、カップラーメンや惣菜パン、一部のハム・ウインナーなどには、多くの食品添加物が含まれています。

もちろん、国が安全と認めた化学物質しか食品添加物として使われることはありません。

でも、「アトピーにとって安全か?」と言えば、決してそんなことはありません。

食品添加物がどのようなメカニズムでアトピー性皮膚炎を悪化させているのか?について、明確になっているものは少ないと思われます。

でも、アトピー患者の体験的にもアトピー専門医の臨床経験的にも、上記のような一般的にも「身体に良くない」加工食品のたぐいがアトピー性皮膚炎を悪化させている、ということを否定できないはずです。

少なくともアトピーの状態が酷いときには、コンビニ弁当や加工食品は極力さけることが大切です。

2-5. チョコレート菓子

チョコレートは、アトピー体質であれば基本的に食べてはいけません。

それは、チョコレートは

  • 油が多く含まれている。
  • 砂糖が多く含まれている。
  • 原料のカカオにヒスタミン類似物質が含まれている。

という3つの特徴があるからです。どれもアトピーを悪化させるものです。

甘いお菓子(砂糖)と同様に、「付き合い程度」かそれ以下の頻度に抑えるようにしましょう。

チョコレートが大好き!という方は、かなり多いと思います。美味しいですから。

でも、チョコレートが食べたくなるのは、チョコレートに含まれる砂糖が欲しいからです。

カカオ100%のチョコレートは、よほどカカオが好きでない限り、「マズっ!!」と感じるはずです。

この「砂糖中毒」は、砂糖をやめることで少しずつ解消されていき、自然に欲しくなくなります。

チョコレートも同じで、特に食べたくなくなるはずです。

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2-6. コーヒー(特にアイスコーヒー)

コーヒーは、カカオと同じマメ科植物でして、ヒスタミン類似物質が含まれていると言われています。

ですから、毎日コーヒーを飲んでいる場合、これが痒みの原因となっている可能性が考えられます。

アイスコーヒーはヒスタミン類似物質だけでなく、「胃腸を冷やす」という悪さもしますから、さらにアトピーにとってよくありません。

胃腸を冷やすと消化分解能力が低下し、アレルギーの誘発・腸内環境の悪化に繋がるからです。

「毎朝コーヒーを飲み、職場でもコーヒーを眠気覚ましに飲んでいる」という方はかなり多いと思いますが、この毎日の習慣がアトピーを悪化させているかもしれません。

さらに、そのコーヒーに砂糖を入れていたり、甘い缶コーヒーを飲んでいたりしたら、その悪影響はさらに大きくなります。

「コーヒーをやめるのは無理!」という場合も多いと思いますが、少なくとも「1日1杯、それもホットコーヒーで」というようなルールを設定し、原則としてそれを守るようにしましょう。

2-7. もち・おかき

もち米には、ヒスタミンやヒスタミン類似物質が含まれていることが知られています。

コーヒーやカカオと同様に、食べすぎるとと痒みが起こり、アトピー性皮膚炎が悪化してしまう危険性があります。

もち米が使用されている食品=お餅、おこわ、おかき などは、極力食べないようにすることが必要です。

おもちやおこわを毎日食べることは少ないと思いますから、問題が大きいのはお菓子として食べる「おかき」の方です。

おかきを日常的に食べてしまっている場合、それがアトピーを悪化させている可能性があります。

お菓子は別のものを食べるようにしましょう(個人的なおすすめは、スルメや小魚スナックです)。

2-8. お酒(アルコール)

お酒もアトピー性皮膚炎にとって良くありません。

なぜといえば、アルコールによって血行が良くなり、痒みが強くなるからです。

また、酔っ払うことで理性によるコントロールが効きづらくなり、掻きむしってしまう危険性が大きくなります。

アトピーの皮膚炎が綺麗になり、炎症がほとんどなくなった状態では、そこまで悪影響は無いと思われます。

でも、皮膚炎が残っている段階では、アルコールの摂取はアトピーの増悪に繋がります。

見た目上皮膚炎が綺麗になっていても、お酒を飲んで血行が良くなると、皮膚の下に残っている部分が赤くなり、そこが痒くなることがあります。

理性による我慢が効かずに、そこを掻きむしってしまえば、せっかく治りかけた皮膚炎が振り出しに戻ってしまいます。

お酒好きの方にとっては辛いかもしれませんが、アトピーの皮膚炎が綺麗に無くなり、コントロール出来るようになるまでの間は、アルコールは控えるようにした方が安全です。

2-9. 辛いもの(香辛料・キムチ)

香辛料やキムチなどの辛いものも、お酒と同様に血行が促進されるので痒みが増しますから、アトピーを悪化させる危険性があります。

ただ、お酒と違って「シラフ」ですから、痒みが怒っても我慢できるとは思います。

アトピーの皮膚炎がある程度良くなれば、辛いものを食べても問題はほぼ起こらないはずです。

ちなみに、カレーを食べると痒くなる!という場合には、その痒みの原因は香辛料ではなく、カレールーに含まれる油である可能性の方が高いです(詳しくは後述します)。

2-10. 玄米

一般的に玄米は健康に良いとされていますが、アトピー治療の観点から言うと、おすすめできません。

お肉と同様にきちんと消化できれば問題は小さいのですが、普通の白米と同じ回数の咀嚼では、玄米の消化分解は不十分になってしまいます。

結果、玄米が痒みや炎症の原因となってしまうことがあるのです。

とはいえ、白米は栄養的に良くありませんから、家庭用の精米機を用意して「分づき米」を食べるのがもっとも現実的だと思います。

2-11. カレーライス(市販のルーで作ったもの)

カレーライスを食べると痒くなる!という方は結構多いのでは?と思います。

カレーライスを作る際に使うルーには、油が多く含まれていて、これがアトピーの痒みに繋がるからです。

カレーライスを自宅で作る際には、市販のルーを使わずに、粉末状の油を含まないカレー香辛料を使うようにしましょう。

カレールーを使うよりも難しいですが、とても美味しいカレーが楽しめますし、香辛料の血行促進効果による痒み以外、変な痒みも起こりません。

偉そうに書いていますが、私は作ったことはありません。妻や母が作ってくれています。

2-12. 刺し身・生卵・生肉

一般的に、生モノの食品はアトピーにとって良くないと言われることが多いです。

色々なアトピー関連の書籍を読んできましたが、刺し身・生卵・生肉は、アトピーの悪化因子として除去するように指導する医師等は多いです。

現時点で、その理由について明確に書いてある本に出会っていないのですが、生モノは消化しにくく、未消化のタンパク質が多く残ってしまうことがその原因だろう、と推測しています。

ですから、同じ生モノでも生野菜は問題ありません。タンパク質をほとんど含まず、むしろ消化を助ける酵素を含む場合が多いからです。

2-13. サンマ・イワシ・サバなどの青魚

背の青いお魚(サンマ・イワシ・サバ)は一般的には健康に良いとされていますが、アトピーには悪さをしていると主張する専門家は多いです。

これは、鮮度の落ちた青魚には、ヒスタミン(仮性アレルゲン)が増加していて、食物アレルギーと同じような症状(痒み・炎症)が起こることがあるからです。

青魚によるヒスタミン食中毒はけっこう起こっていて、アレルギー体質の有無は関係ないそうです。

ヒスタミンは熱に強く、加熱調理しても無くなることはないです。

青魚は、買ったその日の新鮮なうちに食べるようにしましょう。

2-14. 顆粒状のダシ(化学調味料)

顆粒状のダシに含まれるような、化学調味料によって痒みを感じることはありませんか?

私はかなり敏感な方で、外食で化学調味料が使われていると、味でなんとなく分かりますし、かるいじん麻疹のようなものが出る場合もあります。

食品添加物と同様に、化学調味料もアトピー性皮膚炎を悪化させると指摘している医師は多いです。

外食だけでなく、毎日のお料理で顆粒状のダシを使っている場合には、化学調味料によってアトピーが悪化している可能性もあります。

お料理の際には、化学調味料を含まない「だしパック」を使うようにしましょう(少々値は張りますが)。

2-15. 牛乳・乳製品

牛乳アレルギーでなくても、牛乳や乳製品がアトピーの悪化原因になっていると主張する専門家は多いです。

この主張には、「牛乳は日本人には分解しにくい(出来ない)から」とか、「牛乳に含まれる過酸化脂質がアトピーに悪い」などなど、いくつかの理由・根拠があります。

一方で、「牛乳は人体の健康に必要なもの」というのが、おそらく国などの公式な立場だと考えられます。

 

では、アトピー患者の立場からは、どちらを信じればいいのでしょうか。

「もともと日本人には牛乳を飲む習慣など無く、大量に毎日飲むようになったのは戦後になってから。日本人の体質には牛乳は合わないのだから、健康にも良いはずがない!」

という主張は、牛乳有害説の支持派の大きな拠り所の1つです。

実際、アトピー性皮膚炎が急増したのも戦後になってからですし、アトピー性皮膚炎の患者数の推移グラフ日本の牛乳生産量の推移グラフを見比べてみると、相関関係が見て取れます。

詳しい理屈を抜きにしても、この2つのグラフを見てしまうと、牛乳とアトピーの関係を全否定する気にはならないはずです。

 

さて、私の個人的な見解についてですが、私は牛乳有害説の立場をとっています。

その理由は至ってシンプルです(とある有名な医者の受け売りですが)↓

牛乳は文字通り「牛の赤ちゃんの飲み物」であって、わざわざ人間が飲む必要はない。

という格言(?)にとても納得したからです。

 

牛乳に含まれる栄養素は、牛乳以外の食事で十分に摂ることが出来ます。

逆に言えば、牛乳を飲まないと栄養素が不足するのであれば、食事の内容に問題があるということです。

例えば、牛乳に含まれるカルシウムは、小魚や海藻、高野豆腐を日常的に食べれば十分に摂取することができます。

そして、小魚や海藻などが食卓に並ぶ食事(つまり和食)は、アトピー性皮膚炎にとって最良な食事であることは間違いありません。

このように考えますと、「牛乳はアトピーに悪い」と考えて、その他の食事をきちんとしたものにしていく方針の方が、アトピー性皮膚炎の改善には効果的であるはずです。

2-16. わらびやタケノコなどアクの強い野菜・山菜

野菜を多く食べることは、アトピー性皮膚炎の改善にとってはとても良い効果があります。

例えば、緑黄色野菜を多く食べると、体内の活性酸素を除去する効果が得られ、活性酸素によるアトピー性皮膚炎の悪化に歯止めをかけることができます。

ただ、野菜の中でも、アクの強いモノはアトピーを悪化させてしまうと言われています。

とくに槍玉に挙げられることが多いのが、わらびとタケノコです。

季節の山菜は美味しいですが、アトピー治療・改善を最優先に考えるのであれば、症状が酷いときには避ける方が安全です。

ただ、アトピー性皮膚炎が治った後、予防の観点からも避けた方がよいか?と言えば、そこまでしなくてもいいと思います(私は食べています)。

というのも、アクの強い山菜やタケノコなどが食べられる期間は、ごく短期間に限られるので、食べ過ぎることは無いからです。


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3. アトピーにとっての理想的な食事とは

以上、アトピー性皮膚炎の悪化に繋がる食べ物の一覧とその理由でした。

さて、このような「アトピーに悪い食べ物」を避けて食事を作ると、どんな食事になるでしょうか。

結論から言うと、戦前の日本人が食べていたような「昔ながらの和食」になります。

もちろん、昔ながらの和食といっても、「粗食をしろ」ということではありません。

  • 毎日食べるのは、基本的にお魚。
  • お肉は、ごくたまに食べる程度。
  • 野菜をふんだんに使っている。
  • 「油で揚げる・炒める」ではなく「蒸す・茹でる」。
  • 化学調味料や食品添加物は当然使われていない。
  • 牛乳は食卓に並ばないし、牛乳を使った料理も無い。
  • 甘いお菓子は貴重品。毎日食べるということは無い。

という感じです。

アトピー性皮膚炎の原因として、戦後進んだ「食の欧米化」が挙げられることがあります。

食の欧米化というと大雑把すぎて納得しづらいですが、この記事でご紹介したアトピーに悪い食べ物についての情報を踏まえると、わりと納得できるはずです。

4. まとめ

皮膚科医の中には、

食べ物にそこまで注意する必要はありませんよ。食べたいものを食べて下さい。

というような指導をする方がいます。

この指導は、「ある意味正しく、ある意味間違っている」と私は考えます。

当サイトでは、「アトピー治療にはステロイド外用薬を適切に使って皮膚炎を鎮めることが必要」という立場を取っています(標準治療を行う一般的な皮膚科医と同様の立場です)。

でも、ステロイド外用薬を一生使うことは出来ません。遅かれ早かれ、かならず皮膚に局所的な副作用が出るからです(間欠塗布ではなく毎日使うことを前提)。

もちろん、軽症のアトピーであれば、ステロイド外用薬を適切に使ってスキンケアを徹底するだけでも、副作用が出る前に皮膚炎が出なくなって、「アトピーが治る」こともあると思います。

しかし、多くの場合、ステロイド外用薬とスキンケアだけでアトピーが治ることはありません。

つまり、皮膚炎が出る原因(アトピー悪化原因)を取り除くための生活改善が必要になります。

そして、「(不適切な)食事」は全てのアトピー患者に共通のアトピー悪化原因であると考えられます。

アトピーを悪化させないパーフェクトな食事を徹底している人はいないですから、食事を改善すると、ほぼ確実にアトピーは改善していく、ということです。

一方、他のアトピー悪化原因(たとえばダニ・ホコリ)は、対策をしても効果が得られないことがあります。そもそもそれが悪化原因でない時があるからです。

このように考えますと、

食事に気を付けることは、アトピー性皮膚炎を治していくための最も着実な方法

と言えるはずです。

 

ですから、今、アトピー性皮膚炎が酷いのであれば、当サイトでご紹介したような食事の注意点を参考にしたり、他サイト・本などで情報収集したりして、食事を少しずつ改善していくことをおすすめします。

とはいえ、完璧主義はいけません。

少しずつ、出来る範囲で「アトピーに良い食事」に近づくように食事内容を変えていくのがポイントです。

アトピー改善の効果から見れば、「肉を控える」「甘いものを控える」「油を摂り過ぎない」の3つの対策が最も優先すべきものだと考えます。

今日(明日)から、何か一つ、食事に関して変えることから始めてみましょう。

例えば、「いつもだったらお肉を食べるところだけど、今日は魚にしてみよう」のように、です。

この記事がご参考になれば幸いです。


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