犬・猫などのペットがアトピーの原因となる仕組みと対処法

 投稿日  

dog02

犬や猫、小鳥などのペットを飼っていると、アトピー性皮膚炎を発症する原因となってしまったり、

アトピーを悪化させる原因になってしまうことがあります。

犬好き・猫好きの方にとっては受け入れがたいことですが、

ペットの飼育は、明らかなアトピー悪化原因

ということです。

かく言う私も、幼いときから犬を飼っていましたが、

実際、今でも犬を触ると、その直後から手や腕に湿疹(じん麻疹)が出て、猛烈な痒みが30分~1時間程度続き、掻かずにはいられなくなってしまいます。

この記事では、

  • なぜペットを飼うとアトピー性皮膚炎の原因となるのか?
  • 既にペットを飼っている場合、アトピーを悪化させないための対処法はどんなものか?

という点についてお話したいと思います。


【Sponsored Link】




 

1. 犬・猫の飼育がアトピーの発症・悪化に繋がる理由

犬や猫などのペットを飼うと、アトピー性皮膚炎の発症・悪化に繋がってしまう理由を簡単に言えば、

犬や猫の毛・毛に付着するダニ・糞尿・分泌物に対するアレルギーが起こるから

というふうになります。

まずは、一般論として、ヒトがアレルギーになる仕組みを簡潔にまとめてみたいと思います。

1-1. ヒトがアレルギーになる仕組みの概要

まず、ヒトがアレルギーを発症する仕組みを大きく2つに分類すると、

  • 遺伝的なもの
  • 後天的なもの(遺伝によらないもの)

に分けられます。

例えば、牛乳や卵などの食物アレルギーの多くは遺伝的なものです。

「牛乳が原料の人工ミルクを飲んでも全く平気な赤ちゃんもいれば、人工ミルクを飲んだとたんに湿疹が全身に出てしまう赤ちゃんもいる」ということは、それが遺伝的なアレルギーであることを示しています。

一方、もともとはアレルギーではなくても、ある物質に接触する回数が異常に多くなると、遺伝によらなくても後天的にアレルギーを発症することがあります。

例えば、特定の食べ物を好んで食べ続けると、その食べ物にアレルギーを発症してしまうことはよくあります。

実際私の場合、一時期、

豚骨ラーメン(横浜家系ラーメン)をほぼ毎日、1年間食べ続ける

という無謀な食生活をしたことがあります。

その結果、体重が15kg増えてしまっただけでなく、後日行ったアレルギー血液検査で、

小麦とにんにくのアレルギーになっていることが判明しました。

これは明らかに、家系ラーメンを毎日食べ続けたことが原因です。

 

また、偏った食事だけが後天的なアレルギーの原因ではなく、手で触ることもその原因となります。

珍しい例でいうと、例えば、パン屋さんやお寿司屋さんの職人さんには、小麦アレルギーや生魚アレルギーを起こす方が他の職業に比べて多いそうです。

これは、毎日、小麦や生魚を手で触っていたことがアレルギーとなった原因だと考えられます。

 

このように、ある特定の物質との接触回数が異常に多くなると、その物質に対するアレルギーを発症するリスクが高まってしまうのです。

特定の物質のことをアレルゲン(抗原)、体内に出来たアレルゲンを攻撃する物質のことを抗体といい、

いったん抗体が体内で作られると、それに対応するアレルゲンが体内に入る度に、過剰な免疫反応(アレルギー反応)が起こり、皮膚の湿疹や喘息・鼻炎などの症状が出てしまうのです。

1-2. ペットを飼うとアレルゲンが増えてしまう

このようなアレルギーになる仕組みを踏まえて、ペットがアトピー性皮膚炎を発症・悪化させる理由について考えると、以下のようになります。

  • 犬や猫を室内で飼うと、ペットの体毛・ダニ・糞尿・分泌物が室内に拡散する。
  • 日常生活で、これらの物質と接触する機会が増える。
  • これらの物質に対する抗体が体内で作られる。
  • アレルギー反応が起こるようになる。

ペットを洗う回数を増やしたり、ペットのケージ周辺の掃除を徹底しても、

体毛・ダニ・糞尿・分泌物といったペット由来の「異物」を、完全に室内から無くすことは出来ません。

特にダニは、現在の気密性の高い住宅は格好の住処ですから、ペット周辺だけではなく、住宅全体に広がってしまいがちです。

このように考えると、ペットを飼う以上、それを原因としたアレルギーの発症のリスクが高まることは避けられないことになります。

 

なお、体毛やダニはともかくとして、「糞尿や分泌物」については納得がいかないかもしれません。

きちんと掃除しているし、うちの犬(猫)は綺麗だから大丈夫!

と思うはずです。私もそうでした。

でも、犬・猫はトイレの度にトイレットペーパーやウォシュレットを使わないですし、人間と違って服を着ません。

だから、いくら綺麗にしてあげても、糞尿の一部は室内に広がってしまうことは避けられません。

また、ペットの分泌物でもっとも分かりやすいものは「唾液」です。

犬党の場合には共感できると思いますが、ワンちゃんが甘えてきてペロペロと手を舐めてきたとき、嫌な気持ちはしないはずです。

むしろ、「よしよし、可愛いやつめ。」のように、積極的に手を差し出して舐めさせるのが犬党のはずです。

残念ながら、このときに皮膚に付着した唾液が、アレルゲンとなってしまっているのです。

私の場合も例外ではなく、犬を飼っていない今でも、犬に舐められた部分はその後ボツボツが出てしまいますから、「犬の唾液アレルギー」になってしまっているはずです。

 

さらに、アトピー肌の場合、皮膚のバリア機能がアトピーでない人に比べて、著しく弱っています。

皮膚のバリア機能がきちんと整っていれば、ペット由来のアレルゲン物質が皮膚に付着しても、

皮膚のバリアによってそれが体内に侵入しづらくなり、アレルギーの発症を防ぐことが出来ます。

一方、アトピー肌の場合には皮膚のバリア機能が弱い(無い)ですから、何も対処しない場合、犬猫由来のアレルゲンは皮膚をフリーパスで通過して体内に侵入してしまいます。

つまり、アトピーの場合、犬・猫アレルギーにさらになりやすいということです。


【Sponsored Link】




 

2. ペットでアトピーを発症・悪化させないための対策

以上が、ペットを飼うとアトピーが発症・悪化する仕組みです。

犬や猫などの動物好きの方にとっては、なんとも不都合な人体の仕組みですよね。

でも、アトピー性皮膚炎を治したり予防したりする観点からは、ペットアレルギーへの対策は欠かせないポイントです。

そこで次に、ペットでアトピーを発症・悪化させないための方法について見ていくことにします。

まずは、「まだペットを飼っていない」「これからペットを飼うことを検討している」場合からです。

2-1. まだペットを飼っていないのであれば・・・

結論から言えば、すでにアトピー性皮膚炎なのであれば、今からペットを飼うことは避けるべきです。

生活の大半を占める自宅に、除去できないアレルゲン(アトピー悪化原因)が常に存在することになるからです(特に室内で飼育する場合)。

確かにペットとの生活は楽しくて癒やされますし、お子さんの教育にもプラスに働くはずです。

しかし、それが原因でアトピー性皮膚炎が治りにくくなってしまうのであれば、

明らかにマイナス面の方が大きくなってしまいます。

 

少し上でもお話しましたが、いくら掃除や体毛のケアを頑張っても、ペット由来のアレルゲンを完全に除去することはできません。

そうなると、除去できないアトピー悪化原因が、常に家の中に存在し続けることになってしまいます。

アトピー治療のことを最優先で考えるのであれば、ペットを飼うのは諦めた方が安全です。

2-2. 既にペットを飼っている場合の対処法

既にペットを飼っている場合、責任をもって飼い続けなければなりませんから、

アトピー悪化を防ぐために出来る限りの対策をしていくことが必要になります。

具体的には、

  • ペットを洗う回数を増やす。
  • ペットの体毛を短くする。
  • 抜け毛の掃除を徹底する。
  • ケージ周辺の掃除を徹底する。
  • ペットを触る回数・時間を減らす。
  • 触った後には、手洗いや保湿を徹底する。
  • ケージを特定の部屋に置き、原則としてペットをそこから出さない。

などの対策を取るようにします。

最も効果的なのは、住居内でペット部屋を作って隔離する方法です。

ペットを隔離して原則としてそこから出さず、触れ合う際には人間がその部屋に行くようにすれば、

ペット由来のアレルゲンが生活環境に入り込むことを、ある程度防ぐことができます。

また、ペットと触れ合う回数や時間も減らすことも必要です。

特にアトピーが酷いときには、「一切触らない」くらいの接し方の方が安全です。

3. まとめ

室内でペットを飼育する場合、ペット由来のアレルゲンがアトピーの悪化原因となってしまいます。

ですから、

  • ペットを飼おうと考えている場合には、取りやめる。
  • すでにペットを飼っている場合には、生活環境と分離する、接触回数を極端に減らすなどの対策を取る

という対処法が必要となります。

 

ただ、ペットを既に飼っている場合でも、他のアトピー悪化原因をコツコツと取り除いていくことで、

皮膚炎は出にくくなっていきます。

 

そうなれば、ペットとの触れ合いも大きな問題とはならない、という可能性も十分にあります。

しかしその場合でも、上で挙げたような対策は引き続き行い、触る回数や時間などは制限する必要があります。


【Sponsored Link】




 

▼ 読むとアトピー完治までの道筋が分かります ▼

1
【安全・着実なアトピー治療】アトピー完治までの7ステップ

アトピー性皮膚炎は治りにくいと言われていますが、きちんとした治療手順を踏めば治す ...

2
あなたはどれ?自分のアトピー悪化原因が分かるチェックリスト

アトピー性皮膚炎を治すためには、 ご自分のアトピーを悪化させている原因は何か? ...

 Category: アトピー悪化原因の特定・除去