【脱ステ体験談】二度の失敗で知った正しい脱ステロイドの方法

 投稿日    最終更新日 2016/06/29

脱ステロイド失敗体験談
アトピー性皮膚炎の完治を目指して、「脱ステロイド」にチャレンジする方は、かなり多いと思います。

皮膚科医の中にも、積極的に脱ステロイドを指示する先生方もいますし、実際、私も3回ほど脱ステロイドに取り組みました。

そして3回目の脱ステロイドで、私のアトピーの状態は大幅に改善し、
コントロール下に置くことができるようになりました。

しかし、最初の2回の脱ステロイドの体験は、まさに悪夢でした。

 

この記事では、

私の脱ステロイドの体験談(失敗体験)

をご紹介し、私がおすすめする「辛くない脱ステロイドの方法」についてお話したいと思います。

現在進行形で脱ステロイドに取り組んでいて辛い思いをしていらっしゃる方や、脱ステロイドについて恐怖を感じている方のご参考になれば幸いです。

the Photo above by miyukiutada 2007 / adapted. (license)

この記事を読むと次のことが分かります
  • 民間療法・代替療法での脱ステロイドの失敗体験
  • 医師の指導のもとに行った脱ステロイドの失敗体験
  • 脱ステロイドはアトピー治療に有効なのかどうか
  • 正しい脱ステロイドの方法とその手順

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1. 私の脱ステロイド失敗体験談

脱ステロイドを私が試みたのは全部で3回です。

1回目・2回目は完全に失敗しました。

1-1. 健康食品・サプリメントを頼りに脱ステロイドをするも、悲惨な目に

最初の脱ステロイドは、高校1年生の頃の話です。

脱ステロイドに失敗しアトピーは重症化し、毎日、真っ赤な顔をして登校していました。

今思い出しても、辛い日々でした。

 

クラスメイトからは「顔、赤すぎだろ」「顔、やばくない?」などと声を掛けられ、その度に憂鬱な気分になりました。

「大丈夫?」という心配をしてくれる友人もいましたが、その心配すら軽蔑・罵倒に感じてしまう精神状態でした。

また、教師からも授業中に「○○、顔大丈夫か??」と名指しで声を掛けられ、死にたくなったのを覚えています。

 

中学生までの私は、口数も多くて性格も明るい方だったと思います。

しかし、高校時代からの数年間にこのような体験をしたことで、私の性格は確実に変性していったと考えます(もちろん、他の要因もあるとは思いますが)。

今では、「このような経験も糧になり、自分の人格が形成されたんだな」という感じで、前向きに受け入れることができています。

 

しかし、不必要に辛い体験は、当然ですが「不必要」であったわけで、

「もう一度同じ体験をしたいか?」と問われれば、答えは「絶対にNO!」です。

実際、自分の子供には絶対に同じような体験をして欲しくない!と強く思います。

1-1-1. サプリメントによる体質改善でアトピー完治を目指した

1回目の脱ステロイドをすることになったキッカケは、家族が「ある会社のサプリメントがアトピーに効く!」と信じこんだことでした。

この「ある会社」はネットワークビジネス、いわゆるマルチ商法の販売形態を取る会社で、様々な種類のサプリメント、シャンプーやボディーソープなどの日用品を取り扱っています。

この会社の営業外交員(ディストリビューター)の女性は、

サプリメントを一定期間集中して摂れば、身体がデトックスされて、アトピー体質が改善するのよ。
アトピー体質が治れば、アトピー性皮膚炎は完治します!
実際に、この方法でアトピーが治った人がたくさんいるし。

ステロイド塗り薬を塗り続けると、身長が伸びないし、毛が濃くなってしまいますよ。ステロイド外用薬は絶対に使っちゃダメ!

脱ステロイドをして、サプリメントを飲み始めると、急激にアトピー性皮膚炎の状態が悪化することがあるの。
でも、それは最初だけ。「好転反応」と言って、ステロイドの毒が出ているのよ。辛くても続けなくてはダメ。

のような話を熱意を持って話されていました。

 

当時、高校生だった私は、知識面でも精神面でも未熟だったのだと思います。

このような話を半信半疑ながら信じ、この会社のサプリメントを服用してアトピー完治を目指す、脱ステロイドを始めてしまいました(ちなみに、上記の説明は全て誤り、誤解です)。

家族がこの話を信じ込んでいたことも、私が脱ステロイドに踏み切ってしまった大きな要因だったと思います。

高校生ともなれば、ある程度の判断力・常識は備わりますが、あくまでも「親の管理」の下に従うものです。

誤った判断をしてしまったのも、ある意味仕方なかったのかもしれません。

1-1-2. すぐにアトピー症状が悪化、重症に

このような経緯で脱ステロイドを始めた私ですが、皮膚の炎症がまだかなり残っている状態でした。

そのような状態のまま、いきなりステロイド外用薬の使用を中止したため、すぐに皮膚炎が悪化し、アトピーが重症化しました。

当然、私の異変に親も気づいて心配しますが、

これは好転反応だから、大丈夫。もう少しの辛抱だよ。

と言い、励ましてくれました。

私も、

そうなのか。もう少し我慢すれば良くなるんだな。

と思い、早く皮膚炎が落ち着いて、辛い状態から抜け出せることを祈っていました。

 

しかし、アトピーの状態は悪化が進み、痒くて夜も寝れないし、日中も辛い。

朝起きて鏡の前に立って自分の姿を見るのが、嫌で仕方ありませんでした。

登下校中の電車の中や、学校生活、塾・・・

要するに家の中以外では、常に周りの目が気になりました。

そのため、常に出来るだけ顔を俯いているようにしていたことを覚えています。

 

このように、脱ステロイドを始めて1ヶ月も経たないうちに、私の精神は確実に追い込まれていきました。

1-1-3. 悲惨な状態に陥り脱ステロイドを中止

そして、平日のある日、その日は塾に行く予定の日でしたが、

もう無理。もう終わりにしよう。。。

と思った私は、塾をサボって皮膚科に行きました。

 

皮膚科の先生は、当然ですが、「しっかりとステロイドを塗るように」と指示を出し、ステロイド外用薬を処方してくれました。

帰宅すると、塾の日なのに夕方に帰宅した我が子に驚いたのか、その理由を問い正されました。

「塾をサボり、皮膚科に行ったこと」を正直に伝えると、1冊の本を読み聞かせてくれました。

その本のタイトルは覚えていませんが、「○○でアトピーを治す!」というような脱ステロイドに関する本でした。

「ステロイドを止めなければアトピーは治らない!」といった類の内容であったと記憶しています。

その本を読んだあと、病院でもらってきたステロイド塗り薬は預かって貰うことになり、

いま諦めたら、元も子もない。もう少しの辛抱よ。

というようなことを言われました。

1-1-4. アトピーに対する意識の転換

(親の指示に従う限り)この地獄がまだ続くのか・・・。

と絶望し、私はある決断をします。

それは、「こっそりと皮膚科に行き、薬をもらって皮膚炎を抑える」ということ。

そして、「アトピーに関しては、自分で方針を決める」ということでした。

 

ステロイド外用薬を(こっそりと)再び使い始めた結果、アトピーの皮膚炎は当然落ち着きました。

その様子を見て、家族や会社の外交員の女性は、「好転反応が終わったのね、これで脱ステロイドも成功だね」的なことを言っていて、ある種の罪悪感を感じたことを覚えています。

 

その後、私がステロイド塗り薬を使っていることは当然バレてしまうのですが、バレた時にどんなやり取りがあったかはなぜか記憶にありません。

こうして、私の1回目の脱ステロイドは、完全に失敗に終わったわけです。

1-1-5. アトピー治療についての誤った考えを持ってしまった

この脱ステロイドの経験によって、私の中にアトピー性皮膚炎に関するある2つの「悪い考え」が根付いてしまいました。

それは、

  • ステロイド外用薬を使うことに対する罪悪感
  • 皮膚炎が悪化したらステロイドで抑えればいいじゃん、という浅はかな考え(間違いではないのですが)

の2つです。

 

なぜ、このような考えは「誤り」なのか、ここで簡潔にお話しておきたいと思います。

まず、ステロイド外用薬には、全身に影響が及ぶような重大な副作用はありません。

例えば、「身長が止まる(成長阻害)」「糖尿病になってしまう」「骨や筋肉がボロボロになる」といった重篤な副作用は、ステロイド内服薬(錠剤)を飲んだ場合のものであり、

このような症状をステロイド外用薬の副作用とする人達は、ステロイド外用薬の副作用とステロイド内服薬の副作用を混同しているのです。

 

一方、ステロイド外用薬の副作用は、皮膚に現れる局所的なものです。

そして、定期的に皮膚科医に皮膚の状態をチェックしてもらいながら使えば、副作用を防ぐことが出来ますし、副作用の兆候が現れた場合には、専門医による適切な処置を受ければ、その症状は無くなっていきます。

ですから、ステロイド外用薬を使うにあたり、必要以上の恐怖心や罪悪感を持つことは無いのです。

 

しかし、だからといって、「自分の判断で市販のステロイド外用薬を使い続ける」というような使い方をしてしまうのもNGです。

副作用のリスクを高めたり、皮膚炎の慢性化に繋がるからです。

このような意味で、アトピー改善のために出来る対策を取らず、「皮膚炎が悪化したらステロイド塗ればいいじゃん」というスタンスは、「良くない」わけです。

 

以上のような理由から、ステロイドを塗ることに罪悪感を感じたり、逆に何も考えずに漫然と塗り続けたりすることは間違いなのです。

 

さて、1回目の脱ステロイドの結果、「自分のアトピーの状況は自分で責任を持つ」という意識に変わったことは、大きな意味があったと思います。

子供は誰しもこの過程(意識の転換)を経ることになりますが、そのタイミングは出来るだけ早いに越したことはありません。

なぜなら、アトピー改善のために行う対策は、本人しか注意できないことが多く、本人の問題意識が重要になってくるからです。

更に詳しく

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こうして、1回目の脱ステロイドは完全に失敗に終わったわけですが、私は再び同じような失敗を犯してしまうことになります。

次は、医師の指導のもとに行った脱ステロイドの失敗体験についてお話します。


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1-2. 医者の指導の下で脱ステロイドを試みるが、失敗

2回目の脱ステロイドに私が取り組んだのは、結構最近で、4年前くらいのことで、26、7歳の時でした。

これも失敗に終わります。

1-2-1. 2回目の脱ステロイドに踏み切ったキッカケ

この時は社会人でしたから高校生の時とは異なり、当然ながら大人としての判断力は備わっていたはずです。

その当時の私といえば、アトピーを改善するための対策をキッチリと取ることをしていませんでした。

そしてその治療方針は、高校生以来の「悪くなったらとりあえずステロイドを塗っておけばOK」という方針のままでした。

元来、よほどのことがない限り危機感を感じることのない私ですが、

いままでのアトピーとの付き合い方を、今後ずっと続けるのは不安だなぁ・・・。

とようやく感じるようになった時期でした。

 

ちょうど、最初の会社を退職して、あまり外出しない期間だったこともあり、

脱ステロイドにもう一度取り組んで、アトピーを完治させよう!

と決心したのです。

1-2-2. インターネットで評判の難病治療の「名医」を知る

学生時代と違い、インターネットが十分に普及していましたので、ネットで「脱ステロイド」についてかなり検索しました。

結果、

「お医者さんに従って脱ステロイドすれば大丈夫だろ」

という結論に達しました。

 

インターネットで「評判の良い」皮膚科医を探して診察を受け、2回目の脱ステロイドが始まりました。

脱ステロイドで指導してもらったお医者さんは、皮膚科医ではなく、色々な病気を、「西洋薬」「漢方薬」「オーリングテスト」などを総合的に使って治している!と評判の医師でした。

このお医者さんによれば、私のアトピー性皮膚炎の原因とその治療方針は、以下の様なものでした。

  • 胃腸内に棲んでいる寄生虫が悪さをしている。
  • 脳にも寄生虫がいる可能性がある。
  • まずは、身体の中から寄生虫を追い出すことが必要。
  • すると、体質が改善してアトピーは治る。
  • ステロイド外用薬は使用しなくてもよい。
  • 漢方薬の中から「オーリングテスト」で自分の体質改善に繋がるものを選定して、使用する。

 

医師免許を持っている限り、「科学的根拠に基づくアトピー治療」をしてくれるはずだし、安心出来る。

こう考えていた当時の私は、上記の治療方針を「医師が考えたのだからその通りなんだろうな」と信じてしまいました。

 

その日から、寄生虫を身体から追い出すための内服薬(西洋薬)、体質改善のための漢方薬を毎食後服用し、ステロイド外用薬の使用を中止しました。

内服薬は副作用が強く、服用後すぐに吐き気と頭痛・フラつきが来るような代物でした。

保険も適用されていなかったので、普通は処方されない薬だったのだと思います。

その後、1ヶ月ほどお薬・漢方の服用を続けましたが、

皮膚の炎症が残っているうちにステロイド塗り薬をやめたことによって、アトピー性皮膚炎の状態は当然に悪化しました。

1-2-3. 再び脱ステロイドに失敗。そして方針転換。

全身に皮膚炎が広がったため、さすがに自分でも心配になり、
妻にも相談をして、今回の脱ステロイドの治療方針(寄生虫うんぬん)について説明をしました。

その結果、

そんな極端で変わった治療は止めて、普通のお医者さんに従って!!

と妻に「指導」されてしまったわけです。

 

当時の私の頭の中には、

  • 「ステロイド塗り薬は悪いもの」という思い込み
  • 「悪いと知りながらステロイドを使っている自分はダメだ」という罪悪感

が存在していましたから、

普通の(標準的な)皮膚科医を受診して、ステロイド塗り薬を処方してもらい、指示に従いながら使う

という、ある意味「当たり前の」考えが存在していませんでした。

ですから、ステロイド外用薬は薬局で市販のモノを買い、自分の判断で使用し、良くなったらやめる、ということを繰り返していたわけです。

 

妻との話し合いをきっかけに、脱ステロイドを中止した私は、アトピー性皮膚炎の治療に関して、方向転換をすることになります。

それは

  • アトピー性皮膚炎について自分で勉強して知識を収集し、正しいつきあい方を学ぶ。
  • 標準的な皮膚科医の診察・指導を受け、それをベースにする。

というとてもありふれた方針です。

 

この方針転換によって、

  • ステロイド外用薬を適切に使い、まずは皮膚炎をしっかりと治し、
  • 食生活の見直しや腸内環境の改善など、アトピーの悪化原因を取り除くための対策を行った結果、
  • 基本的に保湿だけで日常を過ごせるようになった

のです。

 

私のアトピーがきちんと治った理由には、重要なものから些細なものまで色々と考えられますが、私が特に重要だったと感じるのは、

  • ステロイド外用薬を正しく使うようにしたこと
  • 皮膚炎を出にくくするために、悪化原因を減らしたこと

の2つのポイントです。

 

それまでの私は、「ステロイドは本当は使ってはいけない怖いクスリ」という誤った考えを持っていましたから、湿疹に塗る際には、

出来るだけ少ない量をチョビチョビと、薄く伸ばすように

塗っていました。

これは不適切なステロイド外用薬の使い方の代表例でして、皮膚炎がなかなか治らず、アトピーの慢性化に繋がってしまいます。

ステロイドについてきちんとした情報を得てからは、皮膚炎を鎮めるのに十分な強さのステロイドを十分な量タップリと塗るようにして、しっかりと皮膚炎が治りきるまで(医師の指示があるまで)は塗るのを続けました。

すると、それまで治りきらなかった皮膚炎が綺麗に治ったのです(根本的に治ったわけではありませんが)。

 

このように、ステロイドへの必要以上の恐怖心を持っている場合、ステロイドの塗り方が不適切であるケースが多いですから、正しい使い方を徹底するだけでも、驚くほど皮膚が綺麗になってくれるはずです。

 

ただ、ステロイド外用薬で皮膚炎を鎮めても、何も対策をしなければ皮膚炎はまた出てきてしまいます。

アトピーを治すためには、「そもそも皮膚炎が出ないようにする」ための対策、つまりアトピー悪化原因の特定除去が必要となります。

「アトピー悪化原因の特定除去」と書くと難しく感じますが、実際にやることはシンプルです。

 

自分のアトピーを悪化させているのでは?と疑われる事柄に対して、試しにそれを取り除いてみて、皮膚炎の状況を観察すればOKです。

しかも、アトピーを悪化させる原因のうち、多くの人に共通する原因については、医師などの専門家やアトピー患者の方々が、既にかなりの部分を特定してくれていますから、

実際にやるべきことは、本やネットやそのような情報を得て、悪化原因を取り除くための生活改善(生活を変えること)を行ってみるだけです。

 

手前味噌で恐縮ですが、ご自分のアトピー悪化原因の調べる際には、当サイトのコンテンツが役に立つと思います(ページは最後にご紹介します)。

 

このように、

  • ステロイド外用薬でいったん皮膚炎を鎮める
  • そもそも皮膚炎を出にくくするための対策を行う

という流れは、アトピー治療の大原則と言っても良いほど重要なものです。

 

さて、「いきなりステロイドをやめてアトピーを完治させること」を「脱ステロイド」と定義するなら、私の場合は「脱ステロイド」に該当しないのかもしれません。

しかし、「ステロイドを使わないでも困らなくなった」という結果は同じです。

 

であれば、

辛い思い・悲惨な状態に陥らずにその結果を得られた方がよいのでは?

と私は考えます。

 

ここで、もしかしたら

アトピーを治すには脱ステロイドが必要なんだから、お前の考え方は間違っている!

とか

ステロイドは絶対に使いたくない!ステロイドに依存したくない!

のように思われる場合があるかもしれません。

 

そこで、次に、

脱ステロイドがアトピー性皮膚炎の改善とは無関係であること

について出来る限り論理的にお話した上で、「正しい脱ステロイドの方法」についてお話したいと思います。

2. 脱ステロイドがアトピー治療に不要な理由

アトピー治療の手段としては、「脱ステロイド」という行為は全くもって不要です。

また、

脱ステロイドはアトピー治療のゴールであって、決して手段ではない

と私は考えます。

この2点について、順番に見ていきたいと思います。

2-1. アトピーの皮膚炎が生じる理由って?

アトピー性皮膚炎の原因は複雑で個人個人で異なることが、アトピー治療を難しくさせていると言われています。

しかし、皮膚にアトピーの炎症が出る理由・仕組みをシンプルに考えると、

 

アトピー体質の人が、アトピー悪化・発症原因に遭遇すると、皮膚に炎症が生じる

 

というふうに整理できると思います。

 

つまり、アトピーの人に皮膚炎が出るのは、色々なアトピー悪化原因に接触することが直接的な原因なわけです。

アトピー悪化原因を例示すると

睡眠不足、身体に合わない食べ物、アレルギー食品、汗、ストレス、花粉や大気汚染、疲労・ストレス・・・

などなど、非常に多岐にわたります。

2-2. アトピー悪化原因を取り除くことがアトピー治療には必要不可欠

このようなアトピー悪化原因の中から、自分のアトピーに悪影響を及ぼしているものを見つけ出して取り除くと、アトピーの皮膚炎は出にくくなってきます。
(この作業は、「アトピー悪化因子の検索と対策」と呼ばれ、現在のアトピー標準治療の重要な要素の1つです)

逆に言えば、「ご自分のアトピー悪化原因を特定・除去しなければ、皮膚炎が出続けてしまう」ということが言えます。

ですから、アトピー治療(完治)を目指す場合、ご自分のアトピー悪化原因を取り除くことがどうしても必要になるのです。

2-3. アトピー体質を治せればいいけど・・・

ここで、

どんな状況でも皮膚炎が出なくなるように、アトピー体質を根本的に治す!

というような、「アトピー体質を治す」ための治療法があれば、話はもっと簡単になります。

アトピー悪化原因の特定・除去などという面倒くさいことをしなくても、皮膚炎が出なくなるからです。

実際、「体質改善でアトピー完治」というような謳い文句で宣伝する民間療法は結構多いです。

しかし、

  • アトピー体質は基本的に遺伝的なもの
  • アトピーの原因となる遺伝子異常は複数報告されている
  • しかし、遺伝子異常に対処するような治療法はまだ登場していない

ということから、現時点ではアトピー体質を治す事はできないと考えるのが合理的です。

 

そして、アトピー体質が治らないとすれば、

アトピー性皮膚炎を治す(改善してコントロール下に置く)ためには、アトピー悪化原因を取り除くしかない

という結論になります。

2-4. ステロイド外用薬はアトピー悪化原因ではない

ステロイドを塗るとかぶれる場合(接触性皮膚炎)を除き、ステロイド外用薬がアトピー悪化原因になることはありません。

これはある意味当たり前のことなのですが、「アトピー治療に脱ステロイドは不要」という結論にたどり着くためには、結構重要になります。

上で整理しました通り、アトピーの皮膚炎を出ないようにするためには、アトピー悪化原因を取り除く「しか」ありません。

そして、ステロイド外用薬の使用は、アトピー悪化原因ではありません。

 

従って、

脱ステロイドそれ自体はアトピー治療には役に立たない

という結論になります。

この点については、↓の記事で図を使ったりしながらさらに詳しくお話しています。ご興味がある場合や、納得できない!という場合には是非ご覧ください。

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2-5. 脱ステロイドが人気を集める理由

以上のように論理的に考えますと

脱ステロイドをしてもアトピーが治る・改善することはない

と言えるわけですが、依然として「脱ステロイド」を謳う治療法の人気は高いままです。

そして、脱ステロイドに取り組む方の大半は、私のように悲惨な目に遭ってしまいます。

 

ではなぜ、脱ステロイドは「人気」なのでしょうか?

 

それは、ステロイド外用薬に対する誤解と恐怖心のせいです。

ステロイドの副作用というのは、代替療法・民間療法の悪質な事業者にとっては、欠かせない「商売道具」の1つです。

患者のステロイドへの恐怖心を煽り、その解決策として自らの治療法を提案することで、その成約率は大幅に上がるからです。

以前の私も含めてほとんどの方は、ステロイド外用薬の副作用についての知識や理解が十分ではありません。

ですから、ステロイド外用薬の「重い」「取り返しのつかない」副作用という誤った情報が与えられると、それを信じてしまい、強い恐怖心を抱いてしまいます。

結果、ステロイドは絶対に使いたくない!

という想いが強くなります。

そこに、「ステロイドを使わずにアトピーを治す」という解決策が現れます。

それは、非常に魅力的に映るはずです。

 

以上のような流れで、「脱ステロイド」に人気が集まるわけです。

2-6. 「アトピーが治った」脱ステロイド体験談があるのはどういうこと?

ここまで、脱ステロイドとアトピー完治の間には何の関係も無いということを主張してきました。

しかし、脱ステロイドに取り組む代替療法・民間療法の実践者の中には、アトピーが治った方々も確かにいて、その人達の経験は「脱ステロイド体験談」として読むことができます。

これらの体験談は、嘘なのでしょうか。

 

治療効果や実績の誇大表示はあるかと思いますが、その全てが嘘であるということはないはずです。

では、この人達のアトピーが「治った」はなぜなのでしょうか?

 

それは、ステロイドを止めたからではなく、脱ステロイドと同時に行う生活改善がアトピー治療に有効だったからです(と私は考えます)。

 

脱ステロイドを伴う治療法では、ただ「ステロイドをやめてください」ってことはなく、サプリメントや種々の健康法・生活指導が行われることが普通です。

脱ステでアトピーの症状が消えた!という体験談があるのは、このような生活指導によって、その人のアトピー悪化原因が取り除かれたことが理由です。

決して、ステロイド外用薬を使わなくなったこと(脱ステ)が理由ではありません。

 

そして、このようなアトピー悪化原因の除去は、なにも脱ステロイドをしなくても、つまりステロイド外用薬を使っていても行うことが出来ます。

むしろ、ステロイド外用薬で皮膚炎を良くしておくことで、悪化原因の特定除去はやりやすくなります

皮膚炎が鎮まった状態ですと、それぞれの悪化原因が肌に炎症を起こしたかどうかが分かりやすくなりますし、

皮膚炎の無い状態では精神的余裕・身体的余裕が生まれ、生活の色々な部分を観察して直していく余裕が出てくるからです。

 

以上のように考えますと、

脱ステロイドを行うことは、理にかなっていない

という結論になります。

 

では、どうすればいいのでしょうかか。

3. 完治するためのアトピー治療の手順

理にかなっていない無謀な脱ステロイドに挑戦するのではなく、

  • スキンケア(保湿・入浴・洗顔)を徹底する
  • ステロイド外用薬を適切に使って皮膚炎を鎮める
  • 自分のアトピー悪化原因を探して取り除く

という3つのポイントをきちんと抑えれば、アトピー性皮膚炎は大幅に改善されていきます。

そして、アトピー悪化原因の特定・除去が進めば、ステロイド外用薬を徐々に減らしていき、最終的には保湿だけで健康な肌をキープすることが出来るようになります。

 

この3つのポイントは、皮膚科の専門医の間でアトピー性皮膚炎の治療の3つの柱と考えられているもので、アトピー治療には欠かせないものです。

しかし、アトピー治療の専門書を読みますと、アトピー患者の多くはこの3つのポイントをきちんと行えていないのが現状だそうです。

 

例えば、アトピーが酷かった以前の私を思い返すと

  • 保湿はしたりしなかったり、保湿剤選びやシャンプー選びも適当だった。
    スキンケアが不適切。
  • ステロイドは皮膚炎が酷いときだけチョビチョビ塗って、ある程度治ったら塗るのをやめていた。
    ステロイドの使い方が不適切。
  • 自分の生活を見直すことをほとんどしなかった。
    悪化原因は減らず、皮膚炎が出やすい状態のままだった。

というように、アトピーが慢性化して当たり前の状況でした。

 

逆に言えば、スキンケア・ステロイド外用薬・悪化原因への対策の3つのポイントについてしっかりと対策を取れば、アトピーは着実に治っていくことになります。

このような3つのポイントを抑えた「完治に向けたアトピー治療」の具体的な手順については、↓のページで体系的にまとめています。

是非ご活用ください(冒頭部分はこの記事の内容と重複しますので、飛ばして下さい)。

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4. それでもステロイド外用薬を使いたくない場合は…

ここまで、「脱ステは危険」「脱ステは不要」とウザいくらいに力説してきましたが、ここまでお読みになっても、

ステロイド外用薬のリスクは受け入れられないから、脱ステロイドは続ける。

という選択をされる場合もあるかと思います。

 

脱ステで酷い目に遭った私としては、やはり脱ステはやめて欲しいというのが本音ですが、

脱ステを行う(継続する)場合には、必ず徹底して頂きたいポイントがあります。

それは、上でもお話した「アトピー悪化原因の特定・除去」の対策です。

 

というか、これを行わない限り皮膚炎の酷い状態が続きますから、身体的にも精神的にも極限まで追い込まれてしまう危険性が高いです。

具体的には、食生活を徹底的に改善する、生活リズムを整える、腸内環境を改善する、などの対策です。

ご自分のアトピーを悪化させている原因は何か?という点については、↓のページのチェックリストを是非ご活用下さい。

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脱ステを継続中で、今現在とても辛い思いをされている方にお伝えしたいことが、もう1点だけあります。

それは、

今、脱ステを中止しても「全てがゼロに戻る」ということは無い

ということです。

 

脱ステによるアトピー治療の一部には、「これまで使ったステロイドの毒を出し切るまで、アトピーは治らない」などというトンデモ理論を主張しているモノがあります。

これについては、「ウソ」と言い切っていいと思います。

ステロイドが「毒」かどうかは個人の主観によりますが、ステロイド外用薬を皮膚に塗ったとしても、それが体内に吸収される量はごく微量であることはハッキリと分かっていて、少なくとも身体に悪影響が出るレベルのものではありません。

つまり、ステロイド外用薬を塗り続けたからといって、ステロイドの毒が体内に溜まることはないし、その毒が排出されることで皮膚炎が起こっているわけではない、ということです。

 

ですから、今、仮に脱ステロイドを断念してステロイド外用薬の使用を再開したとしても、これまでに行ってきた色々な生活改善は決して無駄にはなりません。

むしろ、スキンケアと生活改善を頑張っている場合、上でご紹介したアトピー治療の3つのポイント(スキンケア・ステロイド外用薬・悪化原因への対策)のうち、ステロイド外用薬だけが足りない状況ですから、

あとは適切にステロイド外用薬を使うだけで、アトピー完治に辿り着く可能性が高いと思います。

 

ステロイド外用薬を再び使いはじめる勇気も、必要だと思います。

5. 当サイト「キュアアト」の存在意義

以上が、脱ステロイドやアトピー治療法についての私の考えです。

ただ、アトピーを治していくために、この記事やここでご紹介した記事以外にも、当サイトのコンテンツをご活用頂ければと思います。

当サイトの目的は、主に2つあります。

  • 根拠に乏しい無謀な脱ステロイドを行い、アトピーが重症化する方を減らすこと
  • 理にかなったアトピー治療の方法・手順と、それに関連する情報を提供すること

の2つです。

昔の自分と同じようなアトピー治療の「罠」にハマって、アトピーに悩んでいる方って結構多いのではないか?

自らが勉強して身に付けた知識や経験を発信することで、その「罠」から抜け出すお手伝いが出来るかもしれない。

という想いが、当サイト「キュアアト」を開設したキッカケです。

 

当サイトのコンテンツは、すでに標準的なアトピー治療を受けている方にとっては、もしかしたら「当たり前」のことばかりかもしれません。

しかし、何かしらお役に立つこともあるはずです。

ご自身がアトピーに苦しんでいる場合、また、お子さん・ご家族がアトピーに苦しんでいる場合、ぜひ当サイトをご活用頂ければと思います。

 

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