【必読】アトピーを悪化させる食用油・改善に繋がる食用油

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アトピー性皮膚炎の悪化に繋がる食用油

アトピー性皮膚炎を治すためには、食生活を見直さないといけません。

食事に関して、私がアトピーを治す上で特に気をつけたのは、

  • 油の摂り過ぎにならないこと
  • お肉を食べ過ぎないこと

2点です。

なぜ油の摂り過ぎ・お肉の食べ過ぎが良くないかといえば、

摂取する脂肪酸のバランスが崩れ、アレルギー体質が悪化するから

という点が大きな理由の1つです。

油(脂肪酸)には、体内のアレルギー反応を促進してしまう種類と、逆にアレルギー反応を抑制する種類の2タイプがあります。

油を摂り過ぎてしまうような食生活では、アレルギー反応を促進するタイプの脂肪酸の摂取量が増え、アトピー性皮膚炎は悪化するか、治りづらくなってしまいます。

逆に、アレルギー体質が改善するような油の摂り方を継続すると、アトピー性皮膚炎は改善に向かっていきます。

そこで、この記事では、

  • アトピーを悪化させる油・改善に繋がる油の種類とは
  • アトピー改善に繋がる油の摂り方とは

の2点についてお話したいと思います。


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1. 油と脂肪酸の関係って?

食用油の話をするとき、オレイン酸とかリノール酸とかαリノレン酸とか、「○○酸」という単語が出てきますよね。

これらは脂肪酸といって、正確には油(油脂)ではありません。

私たちが摂る食用油は、脂肪酸3つとグリセリンが結合した形をとった物質です↓

油脂・グリセリン・脂肪酸の反応式

食用油が胃の中に入ると、加水分解反応が起こって脂肪酸とグリセリンに分解されます。

油の性質はどんな脂肪酸が含まれているか?によって決まりますから、

例えば、「この油は身体に良い・悪い」といった話をする際には、「オレイン酸がたくさん含まれているから…」のように脂肪酸の種類に注目することになります。

脂肪酸の示性式

これからお話する食用油の話も、「アトピーに悪い脂肪酸」・「アトピーに良い脂肪酸」といった言い方をしますが、このような油脂の構造を頭に入れておくとイメージしやすいかもしれません。

2. アレルギーを促進する脂肪酸・抑制する脂肪酸

前置きはこれくらいにして、アトピーの悪化に繋がる脂肪酸・改善に繋がる脂肪酸の種類についてお話したいと思います。

結論から言いますと、

  • リノール酸
    → アレルギー反応を促進してアトピーが悪化する
  • αリノレン酸・EPA・DHA
    → アレルギー反応を抑制してアトピー改善に繋がる

のように整理されます。

2-1. リノール酸はアレルギーを促進してアトピー悪化に繋がる

リノール酸はオメガ6脂肪酸(ω6脂肪酸、n-6脂肪酸)に分類される脂肪酸で、必須脂肪酸の1つです。

リノール酸は植物油に多く含まれているほか、肉類・卵にも多く含まれています。

このリノール酸が変化して出来るアラキドン酸は、アレルギー反応を促進することが分かっています↓

このアラキドン酸は、アレルギー反応にかかわるマスト細胞の細胞膜にもたくさん蓄積します。

するとアレルゲンに対して過敏に反応するようになります。

そのことを名古屋市立大学・薬学部の奥山治美教授(当時)は証明しました。

引用元:『油を断てばアトピーはここまで治る』p27
永田良隆(著) 三笠書房

つまり、リノール酸を多く含む植物油(コーン油・ひまわり油・紅花油・ごま油・大豆油など)を多く摂ったり、肉類を食べ過ぎると、リノール酸の摂取量が多くなってしまいます。

詳しくは後述しますが、このことがアレルギー反応を促進させ、アトピー性皮膚炎の悪化に繋がるわけです。

2-2. αリノレン酸・EPA・DHAはアレルギーを抑制してアトピー改善に繋がる

一方、αリノレン酸や、これが変化して出来るEPA・DHAは、アレルギー反応を抑制する働きを持っています。

αリノレン酸・EPA・DHAはオメガ3脂肪酸(ω3脂肪酸、n-3脂肪酸)という種類の脂肪酸でして、最近ではその健康効果が知られるようになり、色々なサプリメントが発売されています。

EPAやDHAは、抗アレルギー薬やステロイド剤がアレルギー反応を抑制するのと同じような作用を持つことが判明しています↓

上の図は、アレルギー反応を抑えるために使っている抗アレルギー薬やステロイド剤がどこで作用するかを示したものです。

これらの薬の多くはEPAやDHAなどの脂の作用と共通しています。

しかも、リノール酸がアラキドン酸に変わる薬剤が効かないポイントでもアレルギー反応にブレーキをかけています。

引用元:同上 p49

このようなアレルギー反応を抑制する作用を持つαリノレン酸・DHA・EPAは、海藻類や青魚に多く含まれています。

3. アトピー改善のためには油の摂り方はどうすればよいか?

以上のように、脂肪酸にはアレルギー反応を促進する脂肪酸(リノール酸)と、逆にアレルギー反応を抑制する脂肪酸(αリノレン酸・DHA・EPA)があります。

ですから、アトピー性皮膚炎を改善させるためには、

リノール酸の摂取量を減らし、αリノレン酸・EPA・DHAの摂取量を増やす

という対策を取ればよいことになります。

ここで、リノール酸(オメガ6)とαリノレン酸・EPA・DHA(オメガ3)のそれぞれについて、どのような食べ物に多く含まれているか?をもう一度整理しておきます。

  • リノール酸(オメガ6)
    多くの植物油・肉類・鶏卵
  • αリノレン酸・EPA・DHA(オメガ3)
    海藻類・魚(特に青魚)・エゴマ油・亜麻仁油

のように、結構シンプルに整理できます。

重要なのは、

オメガ6脂肪酸は気をつけないと摂り過ぎてしまうが、逆にオメガ3は意識的に摂らないと不足してしまう

というポイントです。

例えば、お肉料理や卵料理が大好きで、頻繁に揚げ物料理やスナック菓子を食べている場合、オメガ6脂肪酸の摂り過ぎになります。

そして、このような食生活では、魚や海藻が食卓にのぼる機会は少ないですから、オメガ3脂肪酸が不足してしまいます。

結果、アレルギー反応が促進され、アトピー性皮膚炎が悪化してしまうのです。

逆に、アレルギー反応を抑制してアトピー性皮膚炎を改善していくためには、この逆の食生活をすればよいことになります。

つまり、

  1. 食用油を極力使わない。
  2. お肉・卵を食べ過ぎない。
  3. 海藻類・お魚・野菜をいっぱい食べる。
  4. 適宜、オメガ3脂肪酸のサプリメントを活用する。

というような食生活です。

まず、お料理で使う植物油や外食の油には、少なからずリノール酸が含まれていますが、これを出来るだけ減らしていきます。

ご自宅でお料理する際には、揚げ物や炒め物のメニューを減らして、油を使わないメニューを増やすようにします。

炒める・揚げる → 蒸す・煮る・焼く

のように、同じ食材でも調理方法を変えれば、油を使わなくても済みます。

例えば、「鶏の唐揚げではなく、蒸し鶏や鶏の水炊きにする」「とんかつではなく、蒸し豚にする」という具合に変えていきます。

油を引かなくても焼けるフライパンを活用すれば、「焼く」メニューもココに加わります。

調理方法を変えてみると分かりますが、食後の胃もたれや気だるさ(?)がほとんど無くなることに気づくはずです。

また、外食で食事をとる場合には、炒め物・揚げ物料理を避けて焼き魚定食などをメインにしてくと、植物油の摂取量が抑えられます。

 

次に、お肉・鶏卵を食べ過ぎては、オメガ6脂肪酸の摂り過ぎになってしまいますから、アトピーを改善させるためにはその量を減らしていく必要があります。

「毎日何かしらお肉を食べている」・「卵を毎日食べている」というような食生活は、アトピー治療中の食生活としては不適切です。

少なくともアトピーが改善して、ストレスの無い生活が送れるようになるまでは、

  • お肉を食べるのは1週間で3回程度に抑える。
  • 卵が好きな場合でも、極力食べないようにする。

というような対策が必要です。

 

3つ目のポイントは、海藻類・魚類・野菜をたくさん食べるということです。

海藻・魚介類にはオメガ3脂肪酸がたくさん含まれていますし、一部の野菜にも含まれています。

基本的に、食事のメイン料理(主菜)はお肉ではなくお魚にしましょう。

また、毎回の食事でたっぷりと野菜・海藻類を食べるのも大切です。

海藻のお料理が難しい!という場合には、パックに入っためかぶをそのまま食べるだけでもOKです。

 

最後に、ひとり暮らしで「自炊するのはちょっと…」という場合、オメガ3脂肪酸をたっぷり摂れる食事を徹底するのは難しい場合もあると思います。

その場合には、

  • 外食で油モノの料理やお肉料理を控える
  • サプリメントでオメガ3脂肪酸を補う

という対処法が取れます。

注意したいのは、肉中心の食生活のままオメガ3のサプリメントを摂っても、ほとんど意味が無いということです。

リノール酸(オメガ6)を減らすために、外食でも和食中心(揚げ物以外)の食事になるように心掛けることが大切です。


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4. まとめ

以上のように、多くの植物油・肉・卵に含まれるリノール酸(オメガ6)はアトピー悪化に繋がり、海藻類・魚介類・緑黄色野菜に含まれるαリノレン酸(オメガ3)はアトピー改善に繋がります。

オメガ6を減らしオメガ3を増やしてそのバランスを整えるための食事は、簡単に言えば「和食」です。

焼き魚がメインディッシュ、副菜として根菜の煮物やひじきの煮物、野菜たっぷりのお味噌汁、それにお米

こんな感じの食事が、アトピー改善のためには理想的になります。

 

とはいえ、毎食、しっかりとした和食を用意するのは大変だと思いますし、洋食でも油を使わなくても出来るもの・お肉料理ではないものがたくさんあります。

油を極力減らしていく」「お肉や卵はたまに食べる程度」「海藻や緑黄色野菜を意識的に使うようにする」というポイントを抑えれば、自然とアトピーに良い食事になっていくと思います。

 

アトピーが改善してストレスの無い生活が送れるようになるまでは、以上のポイントを抑えた食事をある程度徹底してみることをおすすめします。

その後は、自分の体調・皮膚の状態と相談しながら、食べたいものを食べることが出来るようになります。

和食と聞くと質素なイメージがあるかもしれません。

でも、旬の野菜を味わったり旬の魚を焼いて食べたりするのは、色々な味が楽しめるので、むしろ「贅沢」に感じるようになると思います。

「食事制限」と考えると苦痛ですが、「和食を楽しむ」と考えればそこまで苦にならずに継続できて、アトピーも改善されていくのかもしれません。

この記事がご参考になれば幸いです。


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