子供のアトピーが悪化して辛いときに親が出来る3つのこと

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子供のアトピー性皮膚炎の治し方

子どものアトピー性皮膚炎が悪化して酷い状態のとき、辛そうな様子を見ると可哀想で、なんとかしてあげたい!と思いますよね。

もちろん、お子さんのアトピー改善のために色々と情報収集をして、様々な対策を行われていると思います。

でも、情報収集に時間をかけたり、色んな話・体験談に触れるうちに

何が正しいんだろう。何をすればいいんだろう…

のように、混乱したり途方に暮れることがあるかもしれません。

 

そんなときには、

お子さんのアトピー改善のために優先したい3つのコト

をしっかりと行うことを強くおすすめします。

この記事では、その3つのポイントとは何か?なぜ優先すべきなのか?についてお話したいと思います。

この3つのポイントをきちんと実践すれば、お子さんのアトピーは改善し、お子さんも親御さんも楽な状態になれるはずです。

また、このページの最後では、子どものアトピー性皮膚炎治療に関するおすすめの書籍を2冊ご紹介していますので、併せてご参考にしてください。


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1. お子さんのアトピー改善のために優先すべき3つのコト

お子さんのアトピーの状態が酷くて辛そうなとき、親御さんが優先して行いたい3つのコトとは、

  1. ステロイド外用薬をしっかりと適切に使うこと
  2. 徹底的に皮膚を保湿すること
  3. 食生活を見直すこと

の3つです。

この3つのポイントを抑えれば、お子さんのアトピー性皮膚炎の状態は改善し、スキンケアと食事などに気をつければ、皮膚を良好な状態にキープすることが出来ます。

逆に言えば、今、お子さんのアトピー性皮膚炎の状態が悪いのは、上の3つのポイントのうち、少なくとも1つ以上をきちんと実践出来ていない・不十分だからだと思います。

親御さんにとっては耳が痛いコトをこれからお話することになりますが、子ども時代・学生時代にアトピーが酷い状態で過ごした私としては、お子さんに私のような辛い経験をして貰いたくない一心で、この文章を書いています。

是非、取り入れられる点はご参考にしていただければ幸いです。

1-1. ステロイド外用薬をしっかりと適切に使う

まず、「ステロイドは怖い!」という考えのもと、ステロイド外用薬をお子さんのアトピー治療に使っていない場合、ステロイドを塗って下さい。

ステロイド外用薬の副作用のリスクと、お子さんのアトピー性皮膚炎が慢性化することによる悪影響を比べた場合、圧倒的に後者の方が大きいからです。

子ども時代・学生時代をアトピーが酷い状態のまま過ごすことは、身体的にも精神的にも、お子さんの健全な成長を妨げます。

そして、ステロイド外用薬の副作用を正しく知れば、受け入れられるレベルのリスクであることが分かるはずです。

ステロイド外用薬が怖い!と感じるのは、それが正体不明だからです。

まずは、ステロイド外用薬について正しく知ること、「脱ステロイド」がいかに危険かを知ることが大切になります。

更に詳しく

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ステロイド外用薬を使うことに納得された場合、又は既に使っているけれどなかなか皮膚炎が治らない場合、

ステロイド外用薬の正しい使い方を知って、マスターする

ことが必要です。

ステロイドに限らず、外用薬は、適切に使わないと思ったような効果が得られないタイプのお薬です。

ステロイドを塗っているのに皮膚炎がなかなか治らない場合、その使い方が不適切である可能性が高いです。

一度、ステロイド外用薬の使い方が適切かどうか、チェックしてみるようにします。

ステロイド外用薬を適切に使うためには…

  • ステロイド外用薬の強さを間違えない。
  • 塗る量が少なすぎることの無いようにする。
  • 塗り方・伸ばし方を間違えない。
  • 塗るのを勝手に止めない。

といったポイントを抑えることが必要です。

特に、「塗る量が少なすぎる」・「塗るのを勝手に止めてしまう」という2点は、ありがちな間違った使い方です。

塗る量が少なすぎると皮膚炎はきちんと治りません。

皮膚炎を治すために十分な量をタップリと塗ってあげることが、結果的にステロイド外用薬のトータルの使用量を抑えることに繋がります。そのほうが早く治り、使用期間が短くなるからです。

十分な量・適切な量とは、塗ったときに「ベタベタする」と感じるくらいの量、「塗りすぎ?」と感じるくらいの量です。

ステロイド外用薬を塗る量については、↓の記事で写真を使って詳しく解説していますので、是非ご参照下さい。

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さらに、ステロイド外用薬を一定期間使うと、見た目上は皮膚炎が綺麗に治ったように見えますし、痒みもほぼ無くなりますから、その段階で塗るのを止めてしまいがちです。

しかし、この段階で塗るのを止めるのは「早すぎる」場合がほとんどです。

というのも、見た目では綺麗に皮膚炎が治ったように見えても、実は皮膚の下に炎症がしっかりと残っているからです。

この炎症が残っている限り、ステロイド外用薬を塗るのを止めると、徐々に皮膚炎が再燃してしまいます。

ですから、そうではなく、見た目で皮膚炎が治ったようにみえても「しばらくの間」はステロイドを塗り続けてあげることが必要となります。

しっかりと皮膚の下の炎症まで消してあげれば、皮膚炎の再燃は起こりづらくなります。

 

このように、

ステロイド外用薬を塗っているのに、なかなか治らない…

という場合は、ステロイド外用薬の使い方に問題がある可能性が高いです。決して、「ステロイドが効かなくなってきている」わけではありません。

塗る量・塗る期間の他にも、ステロイド外用薬を正しく使うために抑えたいポイントはいくつかありますが、最低限、この2つのポイントを抑えるようにしましょう。

その他のポイントについては、こちらのページで記事一覧を掲載していますのでご一読することをおすすめします。

 

以上のように、使い方を守って適切にステロイド外用薬を使えば、お子さんのアトピー性皮膚炎は短期間で落ちつくはずです。

その段階から大切になるのは、「皮膚炎を出にくくしていく」ための取り組みです。

その対策として最も大切なのはやはりスキンケアでして、次にこの点についてお話します。

1-2. 全身の肌を徹底的に保湿してあげる

アトピー治療では保湿が大切!とよく言われますが、本当にその通りです。

正確には、

入浴・洗顔・保湿といったスキンケアがアトピー治療や予防では必要不可欠

となります。

つまり、皮膚を常に清潔な状態に保ち、徹底的に保湿して乾燥を防いであげるということです。

 

アトピー性皮膚炎が悪化する大きな原因の1つに、皮膚に繁殖する黄色ブドウ球菌などの細菌類の存在がありまして、この点については多くの皮膚科医が認めている事実です。

そして、黄色ブドウ球菌の繁殖を防ぐためには、きちんと皮膚を洗ってあげることが大切です。

「きちんと皮膚を洗う」とは、石けんの泡で洗うということです。

よく、「アトピー肌は石けんで洗ってはいけない!」という意見・主張がありますが、石けんの刺激の悪影響よりも黄色ブドウ球菌の繁殖による悪影響の方が大きいですから、石けんできちんと洗う方がよいです(そう指導する皮膚科医の方が多いはずです)。

しかも、ステロイド外用薬を適切に使えば皮膚炎は鎮まり、石けんを使っても刺激にならなくなりますから、問題ではなくなります。

このように、「石けんの泡でしっかりと身体・顔を洗って、皮膚を清潔に保つ」というのが、スキンケアの前提となります。

ただ、使う石けん・洗顔料については、アトピー肌にも優しい低刺激なタイプのものを使う必要があります。

おすすめの石けんやボディーソープについては↓でまとめていますので、ご参考にしてください。

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皮膚を清潔にしたら、保湿剤をたっぷりと使って徹底的に全身の肌を保湿してあげるようにします。

徹底的に保湿することは、

  • 乾燥を防ぎ、痒みを抑える。
  • アレルゲンを皮膚から侵入させない。

という意味があります。

アトピー肌・乾燥肌は痒みを感じる神経が表皮まで伸びていて、保湿剤で保護してあげないと痒みを感じやすくなってしまいます。

痒みを防ぐために保湿剤をたっぷりと使って保湿してあげる必要があるということです。

 

また、乾燥した肌、掻き壊しやびらん面があるアトピー肌は、皮膚のバリア機能がかなり低下しています。

皮膚のバリア機能が高い健康な皮膚では、ダニ・ホコリ・食べかすなどの異物が体内に侵入することはありません。

一方、バリア機能が失われたアトピー肌では、簡単に異物が皮膚から体内に侵入してしまい、これがアレルゲンとなってアレルギー反応が起こってしまいます。

このアレルギー反応がアトピーを悪化させてしまうのです。

ですから、これを防ぐためにも、保湿剤を使って皮膚のバリア機能を補ってあげることが、アトピー治療には欠かせないポイントとなります。

特に、乳幼児の場合、皮膚から微小の食べかすが侵入すると、食べなくても食物アレルギーを発症することがあります。

余計なアレルギーを起こさないためにも、保湿を徹底して皮膚のバリア機能を常に一定レベル以上に保つことが大切となります。

保湿の方法・タイミング・頻度・保湿剤選びなど、アトピー治療のための徹底保湿のやり方については↓の記事で詳しく解説しています。

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私の場合、こども時代・学生時代のアトピーがひどかった時期、「皮膚の保湿が足りなかった」と後悔しています。

アトピーの悪化原因が少ない、比較的軽症なアトピーの場合、ステロイド外用薬でいったん皮膚炎を治して、その後スキンケアを徹底するだけでも、健康な皮膚をキープできることも多いとされています。

それくらい、スキンケアはアトピー治療・アトピー予防のために重要なポイントです。

1-3. 食生活を見直して少しずつ改善する

「アトピー性皮膚炎は食物アレルギーだ」というように誤解されることが多いですが、食物アレルギーはアトピーの1つの原因に過ぎません。

むしろ、アトピーを悪化させているのはアレルギー品目ではなく、他の食べ物であることが多いです。

アトピーを悪化させる食べ物としては、例えば

  • 揚げ物料理・ファストフードなどの酸化した油を含む食べ物
  • 脂身の多いお肉
  • 甘いお菓子(砂糖)
  • チョコレート
  • 食品添加物を多く含む加工食品

などが挙げられます。

アトピー治療に関する本を読むと、アトピーを悪化させる食べ物は他にも色々とあることが分かります。

でも、あまりに気にしすぎるのも良くありません。ストレスとなりますし、過剰な食事制限はお子さんの身体の成長を阻害する危険性も出てくるからです。

 

ただ、少なくとも「こんな食事はアトピーを確実に悪化させる」という食生活のタイプ・特徴はあります。

簡単言えば、

  • 肉中心で油を多用する洋食ばかりだと、アトピーは悪化する。
  • 魚・野菜中心で油の使用を控えた和食だと、アトピーは悪化しない。

というふうになります。

アトピーが酷い状態が続いている場合には、2週間でもよいので、肉・油は最小限にして、魚・野菜中心の和食を食べることを徹底すると、それだけでも痒みや湿疹が改善するはずです。

それくらい、お肉の食べ過ぎ・油の摂り過ぎはアトピーにとって良くないからです。

例えば、「毎日お肉を食べている」・「2日に1日はお肉を食べる」といった食生活は、アトピー治療のことを考えると、避けるべきです。

「お肉はメイン料理としてではなく、野菜炒めや煮物の1つの材料として使う」などのスタンスで、お肉はお料理に使うようにするだけでも、お肉の摂取量が適正になって、アトピーは改善していくはずです。

アトピーを悪化させやすい食べ物に関しては、↓の記事で一覧としてまとめていますので、是非ご参照下さい。

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↑の記事を読まれて、食生活に改善の余地があると感じた場合、少しずつでも「アトピーに良い」食生活に切り替えていくことで、アトピーの状態は徐々に上向いていき、治った後も皮膚炎が出にくくなっていくはずです。

是非、取り入れてみてください。

ちなみに、中高生のお子さんの場合、外で食べるモノに関しては直接コントロールすることが出来ません。

例えば、理論上も私の経験上も、ファストフードやカップラーメンなどは確実にアトピーを悪化させますが、学生さんはそういう食べ物が大好きですから、キツく言っても食べてしまうかもしれません。

その場合には、ただ単に「食べてはダメ!」と言うのではなく、

「食べるとどうしてアトピーが悪化するのか?」を教えるか、理由について説明している文章・記事を見せるようにすると、自発的に食べないように注意するようになるかもしれません。

2. お子さんのアトピー改善のために読みたい本2冊

以上、

  • ステロイド外用薬の適切な使用
  • スキンケアの徹底
  • 食生活の見直し

の3つのポイントが、子どものアトピー性皮膚炎を改善するにあたって最優先すべきポイントとなります。

このようなポイントは、私が考えたわけではなく、アトピー治療に精通した皮膚科の先生方が考えていることです(当然ですが)。

子どものアトピー性皮膚炎の治療をより安全に・着実に行うためには、子どものアトピー治療に特化した本を読んで、総合的に知識やノウハウを得ることがベストだと思います。

ただ、巷には色々なアトピー治療本が出回っていて、その中には、間違っているもの・危険なものも少なからず含まれていますから、注意して選ぶ必要があります。

そういう意味では、↓の2冊の書籍は、信頼性・安全性の高い情報で、しかも読みやすい文章なのでおすすめです。

アトピー治療について断片的に調べるのではなくて、本を読んで、ある程度体系的に知識を得ると、アトピー治療がもっと効果的で安全なものになると思います。

是非、ご参考にしてみてください。


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3. まとめ

私自身、1歳半の息子も軽度のアトピー性皮膚炎でして、たまに皮膚炎が出るとかなり不安になりますし、妻はもっと大騒ぎしてしまいます。

自分がアトピー体質である私ですら不安に思うのですから、そうでない親御さんは、お子さんのアトピー性皮膚炎に戸惑い・不安を強く感じるのは仕方ないと思います。

でも、アトピー性皮膚炎の治療は、難しく考えすぎない方がよいです。

少なくともここでご紹介した3つのポイントを徹底して、それでもなかなか改善されない場合にさらに情報収集・実践を加えていく、というようなスタンスがベストだと思います。

特に、赤ちゃん・小さなお子さんの場合、この時期にアトピー肌に適切に対処することが、成人性の頑固なアトピー性皮膚炎に移行させないために重要であると言われています。

「アトピー肌に適切に対処」とは、ステロイド外用薬を適切に使って皮膚炎が無い・少ない状態を保つと同時に、スキンケアを徹底して皮膚バリア機能をキープするということです。

皮膚バリア機能を高い状態でキープすることで、皮膚経由のアレルゲン侵入を防ぎ、余計なアレルギー体質を獲得しないように出来るからです。

逆に言えば、この時期にステロイド外用薬を使わず、皮膚炎が常にある状態で過ごしてしまうと、アレルギー物質が増え、アトピー性皮膚炎の慢性化・難治化に繋がるだけでなく、喘息や鼻炎などの他のアレルギー疾患のリスクを高めることに繋がってしまいます。

お子さんのためにも、アトピー性皮膚炎は早め早めに正しい対処をしてあげることが大切でして、正しい対処とは、ここでご紹介した3つのポイントを抑えることだと私は考えます。

この記事がご参考になれば幸いです。


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 Category: 子どものアトピー改善